KBSは、5月2日から施行される春の番組改編で、△公営放送の役割の充実、△高画質(HD)テレビ時代を迎え、HD番組の強化、△視聴率より番組自体のブランド強化に力点を置くことにした。
チャン・ユンテク編成本部長は27日、ソウル汝矣島(ヨイド)のKBS本社第1会議室で記者懇談会を開き、このように明らかにした。チャン本部長は、「基本的に視聴率を意識せずに、教養番組を強化する方向で、小幅な改編を断行した」と話した。
KBSが今回の改編で重点を置いて企画した番組は、KBS1「HD歴史スペシャル」(毎週金曜日夜10時)と、KBS2特別企画ドラマシリーズ「HDテレビ文化館」(毎週日曜日夜11時15分)だ。
「HD歴史スペシャル」は、03年に幕を閉じた「歴史スペシャル」のアップグレード・バージョンで、素材中心ではなく「通史」形式だ。5月6日に「韓半島最初の人々」編でスタートし、先史時代から光復(クァンボク、独立)までの時代別に、総65のアイテムを準備中だ。タレントのコ・ドゥシムが進行を担当する。
「HDテレビ文学館」も、KBSの春の改編の野心プロジェクトだ。1980年に初めて放送された「テレビ文学館」は、91年「テレビ文芸劇場」、96年「新テレビ文学館」など15年間、間欠的に放映され、今回の春の改編を迎えHDテレビバージョンで生まれかわる予定だ。
「HDテレビ文学館」は、毎年10編、10年間で100編の文学作品をドラマ化して放送する計画だ。5月8日にファン・スンウォンの小説「夕立ち」でスタートし、5月に4編、11月に4編を放送する計画が決まっている。イ・ノクヨンHDテレビ文学館100選プロジェクトチーム長は、「視聴率にこだわらない高品質のドラマを披露する」と意欲を見せた。
この他にも、共同プロジェクトを通じて、隣人との親睦を図るバラエティー番組「隣近所プロジェクト虹」(第2テレビ金夕方7時)、芸能人6人とアマチュアサッカーチームが競技するスポーツ娯楽番組「全国最強シューティング・スター」(第2テレビ日午前10時)などが、主な新番組だ。
一方、今回の改編で、「人物現代史」(第1テレビ金夜10時)、「KBS芸術劇場」(第1テレビ土夜12時10分)、「公開捜査失踪」(第2テレビ土夜10時)など、19の番組が廃止される。
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