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秋信守、大リーグへ昇格

Posted April. 21, 2005 23:20,   

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首を長くして待ちに待っていた瞬間はいきなりやってきた。

米大リーグシアトル・マリナーズ傘下のトリプルAタコマ・レイニアーズでプレーしている右翼手の秋信守(チュ・シンス、23)。21日午前、シアトル近くのタコマにある彼のアパートに予告なしにお客さんが訪ねてきた。タコマ・レイニアーズの監督とトレーナーだった。ドアを開けるや、秋信守は一瞬、不安がよぎった。

「放出されるかトレードされるのではないかと不安でした」

彼の予想は見事に外れた。15日間の負傷者リストに上がっている内野手スカット・スピジオに代わって、ビックリーグに昇格させるという話を聞いたのだ。秋信守の夢がかなった瞬間だった。

00年米国進出以来5年間、マイナーリーグを転々としながら苦労してきた秋信守が、ついに背番号54番をつけて大リーグの舞台に上がる。韓国人としては11人目の大リーガーであり、打者としては崔熙燮(チェ・ヒソプ、LAドジャース)に続いて二人目。

シアトルのマイク・ハーグローブ監督は、「秋信守はオープン戦で立派なパワーを見せてくれただけでなく、外野の守備能力も優れている」と褒めた。秋信守は打率3割5分0厘、1本塁打、4打点で注目されたが、エントリーから外され、先月からはマイナーリーグに降格された。当時、ハーグローブ監督は、「30—30も可能な選手だが、だからと言ってイチローを外すわけにはいかなかった」とし、残念な気持ちを示した。

今季マイナーリーグでも秋信守は7試合で打率3割0分4厘、1本塁打、7打点と活躍しながら早期昇格の可能性を高めてきた。

「夢の舞台」に上がった秋信守は、これから熾烈な生存競争を繰り広げる見通しだ。左翼手のランディ・ウィン(打率3割0分8厘)、中堅手ジェレミー・リード(2割5分0厘)、右翼手の鈴木イチロー(3割8歩3厘)が揃う外野は、入り込める隙が狭く見える。スピジオが負傷から回復すれば、再びマイナーリーグへ降格される可能性もある。

しかし、安定した打撃が長所の秋信守は、最近シアトルタイムズが選んだ「シアトル・マリナーズの未来を担う有望株」3位(野手1位)に上がるほど、次世代有望株に挙げられている。秋信守の新しい挑戦が待ち遠しい理由だ。



kjs0123@donga.com