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4人4色のミュージカル、『ヘドウィック』

4人4色のミュージカル、『ヘドウィック』

Posted April. 12, 2005 23:25,   

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膨れ上がった胸、細長いまゆげ、ラメ入りの色鮮やかなアイシャドー、真っ赤なリップ、キラキラのベルト、赤いハイヒールのブーツ、眩しい金髪のかつら…。

11日午後、ソウル大学路(テハンノ)にあるライブ劇場に4人のニューハーフが登場した。今、大学路で大きな話題になっているロック・ミュージカル『ヘドウィック』の主演であるチョ・スンウ、オ・マンソク、金ダヒョン、ソン・ヨンジンが、それぞれヘドウィックに扮して現われたのだ。

『ヘドウィック』開演の前日である同日、写真撮影や最終リハーサルのため、最初で最後に彼らはヘドィックに扮して一堂に会し、「4人4色」の魅力を発散した。

「皆さんのお気に入りかどうかかまわず、ご紹介します。ヘドウィック!」

ライブ演奏に合わせて現われたチョ・スンウは、実際の公演同様、客席のほうから舞台へ上がってきた。まるで蝶が羽を広げるように、マントをぱっと広げて脱ぎ捨てた彼は「テア・ミ・ダウン」、「オリジン・オブ・ラブ」などを熱唱した。

歌の後、女っぽい声で「ヤーダ、のどかわいちゃった。ちょっと失礼」といって、瓶ビールをストローで飲む姿は、間違いなくニューハーフだった。映画「マラソン」で演じた自閉症青年の「チョウォン君」でも、苦悩のジキル博士や悪の化身のハイドでもない全くの別人だった。

5人組みロックバンドのライブ演奏に合わせて4人のヘドウィックは、リレーで舞台に上がり、めいめい1〜2曲の歌を歌いながらミュージカルのひと場面を披露した。4人のヘドウィックの魅力が比べられる場でもあった。

4人のうち、年長者のオ・マンソクは(31)は、別のヘドウィックについて「可愛いけど気が強そう」(チョ・スンウ)、「すらりとしていて僕でも付き合いたくなるほど、一番かわいい」(キム・ダヒョン)と評したあと、ロック歌手で最も「男っぽい」顔のソン・ヨンジンについては、「メーキャップした顔が思ったよりずっといい」と話して笑いを誘った。

チョ・スンウは期待通りの優れた表情演技を見せ、比較的知名度の低かった金ダヒョンとソン・ヨンジンも自分ならではの「ヘドウィック」を思い切り披露した。細いウェストをさらけ出す挑発的服装の金ダヒョンは、セクシーなヘドウィックを、ソン・ヨンジンはロッカーらしい強烈な歌を歌うヘドウィックを見せてくれた。唯一、ドレスに身を包んだオ・マンソクは寂しそうで胸が熱くなるヘドウィックを表した。

公演は6月26日まで続く。しかし、チョ・スンウが出演する5月11日までの公演で、彼の公演分のチケットは、キャスティングの発表から一日も経たないうちに、完売した。インターネット上のオークションでは、元のチケット価格(3万ウォン、4万ウォン)の2〜3倍の値が付いているほどの人気だ。チョ・スンウの「大人気」に助けられ、初めの1ヵ月間、チョ・スンウとのダブル・キャスティングになったオ・マンソクの公演も、4月分はほとんど売り切れだ。金ダヒョンとソン・ヨンジンが加わる5月公演分のチケットも、もう70%が売れている。02−34858740



sjkang@donga.com