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「オピニオン」ニュー・ライト

Posted April. 10, 2005 23:14,   

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最近「ニュー・ライト(new right)」と呼ばれる団体が続々とできている。ニュー・ライトは、ライトつまり保守右派を受け継ぐが、新しく生まれ変わるという意味を込めている。こうした団体ができている理由は二つだ。一つは参加型政府が発足して以来、韓国が過度に左に偏向してしまい、これは我々が進むべき道ではないと心配しているためだ。もう一つは、これまで韓国の右派は不正腐敗や自分たちの分け前にのみこだわるなど、何か間違いを犯してきたという反省からだ。

◆19世紀産業化時代以来、左派と右派が一番厳しく対立していた欧州諸国を見るに、経済状況が厳しくなれば右派が政権を握り、豊かになれば左派が政権を獲得する傾向がある。右派が目指す競争、効率、市場経済は経済成長にはプラスになるが、不平等と疎外階層を派生させるため、大衆の心を掴めないからだ。こうした意味で、国の先進化のため自由民主主義と自由市場経済を基盤にするが、その過程で疎外された階層を一緒に抱えて進んでいく福祉国家を目指すニュー・ライドの登場は望ましい。

◆私たちは1961年軍事政権の登場以来、40年近く、経済成長に全ての価値を与えて暮らしてきた。この過程で右派が権力を握り、疎外されたグループは反作用で左派的な代案に執着した。この40年間、学生運動、労働運動、全教組運動を通じて蓄積してきた彼らの力量は簡単なものではなく、参加型政府の誕生で結実を見たのだ。

◆共産主義の失敗から分かるように、彼らの代案が我々の進むべき道ではない。しかし、彼らによって洗脳された若い世代と地域主義によって当分の間、彼らが支持する政党が引き続き勢いを維持するものと見られる。このため、まともな先進国になるためには、若い世代と国民の考え方を是正する努力が求められる。ニュー・ライト運動がやるべきことは、まさにこうした国民精神改造運動である。しかし、こうした運動はこの40年間の左派運動がそうであったように、相当期間の内実化と大衆に近づく努力をしなければならない。次の大統領選挙を目標にするニュー・ライト運動が下手に政治勢力化を図ったなら、失敗する可能性は高くなるだろう。

羅城麟(ナ・ソンリン)客員論説委員・漢陽大学教授・経済学 hwalin@hanyang.ac.kr