Go to contents

「反目越え宗教間対話に大きく貢献」 ローマ法王死去

「反目越え宗教間対話に大きく貢献」 ローマ法王死去

Posted April. 04, 2005 00:24,   

한국어

ローマ法王ヨハネ・パウロ2世死去の知らせが伝えられた3日、韓国カトリック教界も法王死去の哀悼に奔走した。ソウル明洞(ミョンドン)聖堂をはじめとする全国のカトリック教会には、法王を追悼する信者らの訪問が後を絶たなかった。

金壽煥(キム・スファン)枢機卿とカトリック教司教会の議長である崔昌武(チェ・チャンム)大司教らは同日、共同記者会見を開き、追悼行事の計画を発表し、法王との個人的な縁などを回顧した。

▲追悼の波〓全国の18教区は3日午前、法王のための追悼ミサをささげ、主教座聖堂に斎場を設け、弔問を受け付けている。

明洞聖堂は同日未明、地下礼拝堂に焼香所をつくり、10回のミサを全部法王追悼ミサとして進行した。鄭鎭奭(チャン・ジンソク)ソウル大教区長が司った正午のミサには2000人以上の信者が参加した。鄭大司教は同ミサで「世界の全人類の精神的指導者であり、世界平和に大きく貢献した偉大な方を失ったことに対し、悲しみを禁じえない」と哀悼した。

明洞聖堂の追悼ミサに参加したファン・セジンさん(25、女性)は「法王が残された平和のメッセージはカトリック教徒だけでなく、全世界の人々の心に長く刻まれるはず」と話した。

同日、明洞聖堂の焼香所には金枢機卿、韓国宗教連合代表の真月(チンウォル)和尚、ヨルリン・ウリ党の文喜相(ムン・ヒサン)議長、朴槿恵(パク・グンヘ)ハンナラ党代表などが弔問した。数千人の追悼客の行列が一日中続き、悲しみに耐えきれなかった一部の弔問客は泣き崩れた。

▲金枢機卿の回顧〓金枢機卿は同日の記者会見で「法王は訪韓当時、感動的な場面を何度も見せられた。大邱(テグ)に向かう飛行機の中で法王は数分間の会話の後、直ぐに祈りに入られたが、時間が経った後、随行員が振り向いたら、依然祈りに夢中になっておられた。そこはもはや飛行機ではなく教会のようだった」と振り返った。

金枢機卿はさらに、満70歳になった1992年、ソウル教区長職から退きたいと法王に長文の書信を送ったが、数日後法王から「その気持ちは分かりますが、教区のためにもうしばらく奉仕を続けてください。…私を見てください。金枢機卿より2歳上の私もこのように働いているじゃないですか」という長文の親筆返書が届いたと語った。

▲張益(チャン・イク)司教(春川教区長)の回顧〓ローマで修業中に、訪韓を控えた法王に韓国語を教えた張司教は「(法王が)あまりにも多忙な方だったので、定期的な指導にはならず、40回以上にわたって韓国語をお教えした。あんなに忙しい日程の中でも私を5分以上待たせたことがなく、驚くほど真剣な姿勢で勉強に臨まれた」と語った。

張司教は「法王が最初は『韓国では全てのことを韓国語で話したい』と話された。びっくりして『どう考えてもそれは無理です』と答えるや、『途中あきらめるかもしれないが、できるところまではやってみないと。どうして韓国に行って外国語で話せるのか』と反問された」と回顧した。

▲宗教界の反応〓他の宗教界の指導者たちも同日、相次いで追悼のメッセージを発表した。

仏教曹溪宗の総務院長である法長(ポプチャン)和尚は「反目と葛藤、争いの激しいこの世で平和、平等、自由を訴えた、親のような方だった」とし、天台宗の田雲鄹(チョン・ウンドク)総務院長は「法王が永遠な安らぎに入ることを祈る」と表明した。

韓国キリスト教総連合会は「偉大な宗教指導者である法王の死去を世界の人々とともに心より悼む」とし、韓国キリスト教会協議会(KNCC)は「法王は世界平和と宗教間の対話に大きく貢献した」と発表した。



angelhuh@donga.com crystal@donga.com