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年寄りに白内障無料手術…実は保険給与狙った不法行為

年寄りに白内障無料手術…実は保険給与狙った不法行為

Posted February. 13, 2005 22:50,   

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▲不法な患者集め〓本紙の取材チームが確認したところ、ソウル市永登浦区汝矣島(ヨンドゥンポグ・ヨイド)のA眼科、江南区三成洞(カンナムグ・サムソンドン)のB眼科など、ソウルと京畿道(キョンギド)に所在する眼科が、年寄りが集う地域コミュニティーである「敬老堂」などで年寄りを対象に白内障の無料治療患者を集めていたことが明らかになった。

最も一般的な手口は、眼科の事務長らが果物などの手土産を持ってマンション団地内の敬老堂を訪れ、「無料で白内障の手術をしてあげる」と誘い、大型バスで自分たちの病院に連れてくる。

ソウル汝矣島にあるA眼科の場合は、敬老堂から1日に100人余りを連れてきて検査を受けさせた後、数十人に手術を行った。白内障の手術にかかる時間は30分余り。患者が払う自己負担金は免除するが、検査料は取る。

また、京畿道一山(イルサン)のC眼科の場合は、予め年寄りに本人負担金に相当する金を与え、その金で本人負担金を払うようにする違法を行っているという。

一部では宗教団体と共同で無料治療イベントを開催する眼科もある。また、事務長らはある地域の白内障患者をまとめて特定の病院に紹介し、その見返りとして金を受け取っていた。

医療法では患者の誘致と本人負担金の免除は禁じられており、このような行為は全て不法になる。ソウル江南地区のある眼科医は、「無料手術とは個人の収入を犠牲にして仁術を施すことなのに、一部の眼科医によって金儲けに利用されているのは残念だ」と話した。

▲副作用の恐れ〓白内障手術は少なくとも数ヵ月間は眼科に通いながら、ケアを受けなければならない。しかし、患者の住まいと手術を受けた病院が離れている場合は、手術を受けた病院でケアを受けることはなかなか難しい。

昨年10月にソウル所在の眼科で無料手術を受けたチョ氏(78・女・京畿道高養市)は、「ソウルの病院まで行くのも大変だし、無料の手術を受けたので、目の具合が悪くても文句が言えない」と漏らした。

一部の眼科では本人負担金を受け取らず、健康保険公団からの保険給与だけで利益を残すため、質の低い医薬品を使ったり、使い捨ての道具を何回も使ったりしており、感染の恐れもある。

大韓眼科協会の関係者は「手術を受けなくてもいい年寄りにまで手術を勧めると聞いている」と話した。

これについて保健福祉部の関係者は、「保健所を通じて不法な医療行為を積極的に取り締まる計画だ」と述べた。



鄭世鎭 金相勳 mint4a@donga.com corekim@donga.com