Go to contents

闘病中の母のため走ります

Posted February. 02, 2005 22:43,   

한국어

「マラソンが私の人生を変えました」

外換(ウェファン)銀行広報チームに勤める金ヨンア(31)さんは、アマチュア・マラソンランナーの間で「人気スター」だ。美形で性格も明るく、優れたファッション感覚にマラソン実力まで兼備し、マラソン同好人サイトである「マラソン・オンライン(www.marathon.pe.kr)」の掲示板に彼女と関わる文が載せられれば、ヒット数が数千件に達する。

「一度走ってみようか」と言う軽い心から、03年6月、金融労組マラソン大会のハーフコースに出場した金さんは、初出場した大会で優勝(1時間45分)までし、マラソンの楽しさを味わい始めた。彼女はその後、20回以上の大会ハーフコースに出場し、大半が3位以内に入ったほど早い成長をみせた。フルコースは03年9月、東亜(トンア)百済(ベクジェ)表通りマラソン大会が初出場。記録も3時間55分台で良い方だった。1年ぶりの昨年10月、朝鮮(チョソン)日報春川(チュンチョン)マラソン大会では、個人最高記録である3時間13秒を記録した。

「どうして人々がマラソンに熱狂するのか分かりました。『与えられた苦痛はつらいが、自ら選択した苦痛は楽しい』と言うことが分かるようになりました」

金さんはこの頃、3月13日に行なわれるソウル国際マラソン大会で、「サーブ3(フルコース3時間以内)」進入を目標に、1日4〜5時間ずつ、高強度の訓練をしている。

彼女がマラソンに熱中するようになったもう一つの理由は、闘病中のお母さんに喜びを与えるためだ。若い時にご主人と死別し、4人の娘を育てるためあらゆる苦労をしてきたお母さんは、数年前から、脊椎の骨に異常が生じ、動きが不自由な状態だ。お姉さんたちが皆結婚した1998年から、末っ子の金さんが月給の半分ぐらいを治療費として出しながら、お母さんの世話をして来た。お母さんの面倒をみるため、結婚も当分は考えないことにした。

金さんは、「マラソンで得たことがあまりにも多いです。今後、大会賞金など収益金全額は、難しい環境のマラソンランナーを支援するのに出すつもり」と言った。

外換銀行は昨年11月、有名人士になった金さんを、ソウル南加佐(ナムガジャ)支店から本社の広報チームに移動させ、マラソンの練習に没頭できるように配慮した。ナイキ・コリアも金さんの装備後援を自ら要望した。



金晟圭 kimsk@donga.com