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[オピニオン]パク・ジュヨン

Posted January. 28, 2005 22:41,   

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サッカーがまた私たちを興奮させる。パク・ジュヨン(20、高麗大学)選手のためだ。パク選手を今すぐ国家代表に選ぶべきかをめぐって家庭でも職場でも様々な意見が行き交っている。「まだ無理だよ、体力をもっとつけなければならない」「何言ってるんだ、イギリス代表チームのサッカーの天才ウェイン・ルーニーも20歳なのに」「サッカーはチームプレーだ、他の選手たちがボールを与えなければどうゴールを入れるのか」「チェ・スンホ選手も19歳で国家代表になったから」…。この程度ならみんながサッカー評論家だ。

◆「サッカー皇帝」ペレは13歳の時ブラジルサッカー史に名前を残した名監督バルデマルと会う。ペレがサッカーに目覚めるようになったのはこの時からだった。バルデマル監督は非常に厳しかった。同監督は選手たちにお酒、タバコを口にしないこと、定刻に寝床に入ることともに新聞のスポーツ面を読まないことを注文したと言う。「新聞で自分たちに関する記事を見ればうぬぼれやすくなる」というのがその理由だった(韓国はサッカーだ・金ファソン、2002年)

◆資質がすぐれた若い選手がマスコミに報じられてから萎んでしまう場合が少なくない。国際大会で良い成績を出せばインタビュー攻勢はもちろん、各種の芸能娯楽番組に招待されがちだが、一、二回出演すると目つきが弱く変わってしまう。結局、コーチたちから「うちの選手をぜひともほっといてほしい」という叫びに近い訴えが相次ぐ。マスコミからの保護が大成に向かう過程で通らなければならない一番目の関門であるわけだ。

◆パク・ジュヨンも例外ではない。ペレのように良き師匠に会うことも重要だが、まずはマスコミからの隔離が急であるように見える。過度の関心と期待ほど選手に負担なことはない。すべてのマスコミが当分「パク・ジュヨンについて取り上げない」紳士協定を結べばどうか。もう少し落ち着いたらその時にパク・ジュヨンの進路を考えてみよう。国内専門家らが信頼できなければ、外国の専門家らを相手に国家代表チームにいつ選べばいいか聞いてみれば良いことではないか。場合によっては良い選手一人を台無しにする可能性もある。

李載昊(イ・ジェホ)論説委員 leejaeho@donga.com