起亜車不正採用事件 謝礼授受容疑で労組支部長にで逮捕状

起亜（ギア）自動車・光州（クァンジュ）工場の職員採用不正事件を捜査中の光州地検・専担捜査班（李光珩部長）は２３日、昨年の生産職パート労働者採用過程で約１億８０００万ウォン（約１８００万円）の謝礼金を受け取った疑いで、同工場労組支部長のチョン容疑者（４５）の逮捕状を請求し、逮捕状を取った。

検察当局者は「チョン容疑者は先週、弁護士を通じて２４日に出頭する意向を示したが、現在は連絡が途絶えているため、検挙班を編成して所在の把握に乗り出した」と話した。検察は起亜車労組の朴ホングィ元委員長が同日、チョン容疑者が金銭を授受した事実を明らかにしたことによって、チョン容疑者が出頭し次第、会社側に金銭が渡されたかどうかと採用不正にかかわった人数、ブローカーの介入などについて集中的に取り調べる方針だ。

朴委員長は「光州工場に行ってチョン氏に会い、７〜８人の入社希望者の保護者らから１億８０００万ウォン余りを受け取った事実を確認した」と話した。朴元委員長はさらに「昨年に入社した１０７９人は労組幹部や労組に影響力のある活動家、会社関係者、政治家などの依託や推薦によって採用された」と述べ、それについての検察捜査も避けられない見通しだ。

鄭勝豪 吉鎭均 shjung@donga.com leon@donga.com