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債権金利の急騰を受け、不安定な債券市場

債権金利の急騰を受け、不安定な債券市場

Posted January. 23, 2005 23:04,   

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13日にコール金利が凍結されて以来、債権金利が急騰(債券価格は急落)し、債権市場が揺れている。債権の利上げを受け、機関投資家が債権を急いで手放すや、債券価格がさらに下落する悪循環となっている。このため、債権型ファンドの収益率も大幅に低下している。

23日、韓国証券業協会と資産運営協会によると、21日基準の国庫債3年ものの金利は3.94%で、昨年8月11日(4.04%)以来の最高値となった。国庫債3年ものの金利は他の債権金利に影響する基準指標で、金利が上がれば債券価格は値下がりする。

▲ファンドの売り返し急増憂慮〓債権の利上げを受け、個人投資家は債権型ファンドから投資金を回収している。専門家らは金利が上がりつづければ、売りに出る債権が増え、ファンドの売り戻し(資金の引き出し)需要が増えるなどの副作用が大きくなるものと懸念した。

20日基準の債権型ファンドの受託額は74兆9048億ウォンで、昨年12月31日(75兆8859億ウォン)に比べて1.3%減っている。

大韓(テハン)投資信託運用の権景業(クォン・ギョンオプ)債権運用本部長は「一部のファンドの収益率が伸び悩んでいることがわかり、売り戻しの要請があったが、まだ売り戻しの需要が多いわけではない」と話した。債権市場は、コール金利の行方と景気回復の時点によって、債権金利の動き方が違ってくるだろうと予想した。

▲債権金利、なぜ上がるのか〓韓国証券業協会の李興根(イ・フングン)債権市況チーム長は、最近の利上げの原因に△景気回復への期待感の高まり△コール金利の長期凍結可能性△債権の供給量増加を挙げている。

韓国銀行の幹部は「各種の経済指標が回復の気配を見せていることから、景気が底をついたという期待感が大きい」と述べた。彼は「金利が底を打ったのではないかという見方が多い」と付け加えた。コール金利の引き下げなど、人為的な景気テコ入れ策は当分の間ないだろうという意味だ。

債権の供給量が増えるだろうという見通しも債権の利上げ要因だ。財政経済部と韓国銀行は最近、国庫債の発行量と通貨安定債権の入札規模を大幅に増やす方針を明らかにした。

会社債の等級をつけるKIS債権評価とウリィ証券は、今年の国債発行量は75兆3300億ウォンで、昨年(68兆4300億ウォン)より10.1%増えるものと予想した。



鄭景駿 legman@donga.com news91@donga.com