具台晟（ク・デソン、３６）がニューヨーク・ヤンキーズではなくニューヨーク・メッツに電撃的に入団した。
メッツ球団は９日、「具台晟と１年契約を交わした」と公式発表した。代理人が明らかにした条件は、契約金と年棒を合わせて１２７万５０００ドル（約１３億３千万ウォン）。今年の成績が好調で、来季、球団でオプションを持って契約を延長する場合には年俸が２００万ドルになる。
同日、契約書にサインする席には、メッツからは球団オーナーの息子、ジェフ・ウィルホンとオマ・ミナヤ団長が出席しており、具台晟は妻のクォン・ヒョンジョン氏（３５）、代理人のダグラス・ジョー（韓国名はチョ・ドンユン）と一緒に出席した。
具台晟は、「きょう（米国時間１月８日）は結婚１０周年の記念日だが、妻に良いプレゼントをした気分だ。大リーグでプレーできるようになって嬉しい。当初行くことになっていたヤンキーズではないが、メッツも行きたいと思っていたチームだ。ヤンキーズに対する未練はない」と打ち明けた。ミナヤ・メッツ団長は、「具台晟は先発や控えで活用できる選手だ」とし、期待感を示した。
これで具台晟は１９９４年朴賛浩（パク・チャンホ、テキサス・レンジャーズ）以後、米大リーグに進出した１０人目の韓国人選手となった。また李尚勲（イ・サンフン、引退）に続いて、韓国、日本、米国のプロ野球をすべて経験する二人目の選手になった。
また、もう一人の韓国人投手の徐在応（ソ・ジェウン）を保有しているメッツは、１９６２年に創立されて二回（６９年と８９年）ワールドシリーズの頂点に立ったチーム。シェイ・スタジアムをホーム球場としており、ヤンキーズはホワイトカラーのファンが多い反面、メッツはブルーカラーに人気がある。
昨シーズン、７１勝９１敗でナ・リーグ東部組４位と振るわなかったメッツは、ストーブリーグでボストンのエース、ペドロ・マルチネスを迎え入れるなど、意欲的な投資に乗り出している。具台晟はメッツで左手バッターを相対する中継ぎの役割を任されるものと見られる。
具台晟は１１日、メッツのスプリングキャンプ地のフロリダ州フォートセイントル市で入団記者会見を行った後、四日間ミニキャンプを行ってから韓国に帰国する予定だ。
金相洙 ssoo@donga.com
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