ラオスを訪問中の盧武鉉（ノ・ムヒョン）大統領は３０日午前（現地時間）、東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）１０ヵ国の首脳と会談を開き、韓・ＡＳＥＡＮ間の自由貿易協定（ＦＴＡ）交渉を来年初めに開始して、０６年までに完了することにした。
これにより、ＦＴＡは０７年中に発效されることになるが、実質的な貿易自由化は、全体品目の８０％以上への関税が撤廃される０９年頃に成立するものとみられる。
ビエンチャン国際貿易博覧会場（ＩＴＥＣＣ）で開かれた会議で、盧大統領とＡＳＥＡＮ首脳らは、ＡＳＥＡＮの新規加盟国で経済発展が遅れているカンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナムの４ヵ国に対しては特別優遇措置を適用して、関税撤廃の期限をそれぞれ別々に策定することにした。
これに先立ち、中国は先月２９日、ＡＳＥＡＮと２０１０年までに大半の交易品に対する関税を段階的に廃止するＦＴＡを締結した。日本は韓国と同様、来年からＡＳＥＡＮとＦＴＡ交渉を開始する。
一方、盧大統領とＡＳＥＡＮ首脳らは、韓・ＡＳＥＡＮ間の対話関係樹立１５周年を迎え、政治・安保分野の協力を含む総３４項目の「韓・ＡＳＥＡＮ包括的協力パートナー関係に関する共同宣言及び共同行動戦略」を採択した。
共同宣言は、△韓半島非核化に向けた平和的解決努力への支持、△大量破壊兵器（ＷＭＤ）及び運送システムの非拡散に関する協力、△テロリズム、麻薬、人身売買など、超国家的犯罪への解決努力、△東アジア共同体の可能性共同研究、などの内容を盛り込んでいる。
盧大統領はまた、ＡＳＥＡＮ首脳らの要請を受け入れて、ＡＳＥＡＮ加盟国間の内政不干渉、領土尊重及び不可侵などを内容とする東南アジア友好協力条約（ＴＡＣ）に韓国も加入することにした。
盧大統領は３０日午後、特別機でラオスを発ち、１日午前（韓国時間）に英ロンドンに到着する。
一方、ブレア英首相は先月２９日、「北朝鮮核問題は明白かつ非常に重要な事案だ」とし、「英国を国賓訪問する盧武鉉大統領と同問題を協議する計画だ」と話したと、英ＰＡ通信が伝えた。
金正勳 jnghn@donga.com
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