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LG投資証券シルム団の解団に反発し、選手団がデモに突入

LG投資証券シルム団の解団に反発し、選手団がデモに突入

Posted November. 29, 2004 23:21,   

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「こんなに惨めな目に遭うよりは、今すぐにでもシルム(韓国伝統の相撲)をやめたいです」

「テクノゴリアテ」チェ・ホンマン(23、LG投資証券)。218センチの巨体に可愛らしいテクノダンスと優れた技でプロシルム界の最高スターに浮上した彼の顔から笑みが消えた。

29日、ソウル奨忠(ジャンチュン)体育館内の韓国シルム連盟事務室。何坪もない部屋で、仲間の選手たちと一緒にうずくまって座っている彼はこの上なく小さく見えた。解団が決まったLG投資証券シルム団のコーチングスタッフと選手16人は、この日からデモに入った。

「非常対策委員会を公式化すべきだ」とする選手団と、「連盟のレベルで多角的に努力している最中に、非常対策委員会をあえて公式機関に置く必要があるか」とする連盟の意見が食い違って、対立しているためだ。

「率直に何が問題なのか自分でもよく分かりません。ただ熱心に運動さえしていれば良いと思っていたんですが…」

チェ・ホンマンは、「シルムを始めたことが余りにも後悔する。済州島(チェジュド)にいる両親や釜山(プサン)にいるガールフレンドと電話する時には大丈夫だと元気に言っているのだが、本当にもどかしい」と話した。

昨年東亜(トンア)大学を中退してプロシルムに足を踏み入れたチェ・ホンマンは、デビュー初年に天下壮士(日本の横綱)に上がり、2回の白頭壮士の優勝を成し遂げた新鋭スター。彼は、「これからシルムができなくなるかも知れないという思いのため、最近体重が物凄く減った。日本は民族スポーツの相撲を政府と企業が育成し発展させていると聞いた。このごろはかえって相撲選手にでもなりたい」と声を高めた。

「チームがまた生き返られたら、1ヵ月でも断食座り込みをする」と言っているチェ・ホンマンは、同日午後、デモに参加するために蔚山(ウルサン)から上京した現代(ヒョンデ)重工業シルム団の金ヨンデ(28)に「元気出して!」と言われて肩を叩かれると、涙ぐんだ。

一方、選手団が韓国シルム連盟の退陣と選手団生存のための非常対策委員会の設置を求めてデモに入ったため、来月3〜5日亀尾(クミ)で開かれる予定の天下壮士大会の開催は不透明になった。



權純一 stt77@donga.com