韓国内の国防安保関連専門家は、ブッシュ大統領の再選が有力視されることによって、韓半島の安保状況は、現在の方向とスピードを維持するだろう、と口を揃えている。事実上、今年合意された韓米両国間の主要軍事懸案は、国家間の約束であるため、民主党・ケリー候補が当選したとしても、内容や日程を変えるのは難しい。
△在韓米軍の10大任務を韓国軍に移譲すること、△在韓米軍1万2500人を削減すること、△ソウル竜山(ヨンサン)米軍基地を京畿道平沢(キョンギド・ピョンテック)地域に移転すること−−などは、当初の日程通り2006〜08年に締めくくられる予定だ。
韓米両国は、ブッシュ大統領の執権第2期にあたる05〜08年、少なくない軍事懸案について話し合わなければならない。ひとまず、韓半島に残留する2万5000人の在韓米軍を、東アジア地域の迅速機動軍に変ぼうさせるかどうかをめぐって、両国の外交安保当局間の本格的な協議がスタートする見込みだ。
ブッシュ大統領とラムズフェルド米国防長官は「海外駐留米軍の再配備検討(GPR)計画」に基き、海外米軍を駐留国の防御手段ではなく、域内の敵対勢力をけん制する手段として利用することを望んでいる。だが、韓国政府は、韓半島以外の紛争地域に在韓米軍が出動するのを望んでいない。
国防部当局者は「ブッシュ政府の政策方向の大きな枠組みが変わらない可能性が大きいため、在韓米軍の役割が拡大されるのは避けられない」とし「その手続きと方法に関する韓国政府の要求がどれだけ受け入れられるかがキーポイント」だと話した。韓米連合軍の戦時作戦権を韓国軍が持ってくるのも、ブッシュ大統領の連任期間中に協議される。
韓米両国の軍は、いったん来年末、戦時作戦権の移譲を含む「連合指揮システム研究」の第1次結果を発表する予定だ。その過程で、戦時作戦権が移譲されなくても、在韓米軍の削減によって、韓国軍と在韓米軍の業務・役割が調整される。
来年1月には、イラクに派遣された韓国軍「ザイトゥーン(アラブ語でオリーブとの意)部隊」の撤退時点が争点に浮上する見通しだ。政府は、ザイトゥーン部隊の派兵期間を来年12月31日までに延長する方針だが、イラク情勢と韓国内の世論によっては、それ以前にでもザイトゥーン部隊の撤退意向を示す可能性が高い。
国防部の一角からは、ザイトゥーン部隊の撤退に対する米政府の出方が、ブッシュ大統領・第2期の韓米同盟関係に対する姿勢につながるだろう、との見方が出ている。そのほか、在韓米軍が受け持っている北朝鮮・長射程砲への対応任務を、韓国軍が譲りうけられるかどうかと、いつ譲りうけられるかの問題は、軍事的な評価を通じて決定される懸案だが、韓国民の安保不安感を考慮するとき、両国首脳の政治的な交渉が必要とされる。
崔虎元 bestiger@donga.com






