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北朝鮮住民1人、ロシアの米国総領事館に進入

北朝鮮住民1人、ロシアの米国総領事館に進入

Posted October. 31, 2004 23:10,   

先月29日未明(現地時間)、ロシア極東沿海州のウラジオストク駐在米総領事館に、北朝鮮住民1人が進入して政治的亡命を求めていると、現地のマスコミが報じた。総領事館は、この北朝鮮住民が領内にいるという事実は認めたが、詳細な状況は公表していない。沿海州で北朝鮮住民が外国公館を通じて脱北を図ったのは初めてだ。

先週には沿海州の北朝鮮労務者45人が作業場を抜け出して2300km離れたカムチャッカ半島を脱出した事実が明らかになるなど、最近同地域の北朝鮮労働者に対する統制が急激に弱まっている。このため、沿海州地域が大量脱北の新たな窓口になるという見通しもある。

▲屋根を通じて進入〓この北朝鮮住民は、総領事館建物と隣接したアパートの非常階段に上って、屋根を通じて総領事館内に入った。彼を発見した警備員が屋根に上って引きずりおろしたが、この時抵抗はしなかったという。

20日に北朝鮮住民1人が総領事館から遠くないウラジオストクの新聞社を訪れ、亡命の援助を要請した事実が明らかになった。彼は、「以前、米総領事館の助けで米国に脱出した仲間がいた」と話し、米国の記者に会わせるように頼み込んだ。しかし、新聞社側が「直接米総領事館に助けを求めるのはどうか」と助言したところ、「それはあまりにも危険だ」と言って断り、新聞社を出たという。

この北朝鮮住民が現在総領事館にいる北朝鮮住民と同一人物かどうかは、確認されていない。

▲各国公館が緊張〓米総領事館は、この北朝鮮住民の処置問題について、「原則を立てているところだ」としている。ロシア政府に引き渡すことは「北朝鮮への送還」を意味するため、非人道的という非難を覚悟しなければならない。一方、政治的亡命を許可すれば、今後これと似た事例が続くものと憂慮している。大統領選挙を控えて起こった突発事件で、米国の外交当局の頭を抱えている。

ウラジオストクには、米国の他にも韓国、日本などの5ヵ国が、総領事館を置いている。これまで外国の外交官たちは、政治的負担の理由から北朝鮮労働者との接近を避けてきたという。



金起顯 kimkihy@donga.com