我が家のクッキーはイングリッシュ・コッカー・スパニエル種で、鳥を捕る猟犬だ。クッキーは我が家に来た初日から、あらゆる問題を起こし始めた。庭もない家で子犬を飼うのは大変なことだ。本と家具に噛みつくのは日常茶飯事で、用便問題にもすごく頭を抱えさせられた。新聞紙を敷いておいては、「ここがお前のトイレだ!」と数百回も言ったが、家のあちこちで用を足すため、私の手からは赤いゴム手袋と雑巾が離れる日がなかった。ところが、4ヵ月が経った今は、ベランダで用便するようになったのだから、これぐらいでも有難くて頭が下がる。
◆我が夫婦はたまに近所の豚カルビ店で夕飯を食べる。食卓が外に置かれてあるので、クッキーを連れて行くことができるためだ。その食堂でもやはり犬を一匹飼っている。猟犬のビーグルだが、クッキーが現われると、ひとしきり騒ぎが起こる。クッキーは家ではあらゆるいたずらをするが、外出する時は猫を被っている。幼いときはシーズーみたいな小さな子犬を見てもぶるぶると怖がり、「本当に猟犬なのか」と疑わざるを得なかったのだが、ビーグルに何回か攻撃されてからは、今は自分もうなりながら猟犬らしく対抗しようとする。
◆犬と猫が仲が良くないのは、表現方式が違うためだそうだ。ところが、クッキーと豚カルビ店のビーグルは同じ犬なのに、意思疎通に問題があった。お互いにしっぽを振るのは会って嬉しいという意味なのに、どうして会うたびに喧嘩ばかりしようとするのだろうか。相手を制するための本能的なアクションかも知れないが、仲良くなる方法を知らないためではないのだろうか。とにかく、主人に対する服従心だけは両方とも一様だ。
◆数日前、コッカー・スパニエルとビーグルが大統領警護に投入されるという記事に接して、何となく気分が良かった。変えるのがないから警護犬まで変えるのかと、皮肉る人もいるが、「綺麗な餅は味も美味しい」という諺のように、探索能力にも優れて、外見まで可愛いのだから、権威的な大柄の犬よりは時代的イメージともよく似合う。ところでクッキーは、主人と離れる時は、それを嫌がるためか、後足を噛んでは放さない妙な癖がある。このごろ、大統領の後足を噛んでは放さない政敵が多いというが、警護犬まで大統領を噛むのではないか少しは心配になる。
金美珍(キム・ミジン)客員論説委員(小説家)usedream@yahoo.com






