冷蔵庫の出現とともに食品の生産と消費スタイルが変わったように、インターネットはニュースを生産して消費する方法を一変させた。インターネットでは、誰でも記者になり作家になることができる。インターネットに文を書けば、一瞬にして全世界の人々とつながる。過去においては単なるニュースの消費者だった人々が、今やニュースの生産者になったのだ。多くのウェブサイトで、ネティズンたちは、何かに対して言いたいことを、自由気ままに書き込んでいる。
◆ネティズンたちは、ニュースを世の中に伝える最初の人物になろうとする熱望が強く、ニュースの質や正確性は二の次である。記者としての教育訓練を受けたことのない人々が、情報を証明したりニュース源を確認することもなく、忙しくキーボードをたたいている。書き込んだニュースに対して誰も責任を負わない。意見と記事の区別が曖昧で、正確性と客観性の基準も曖昧だ。記事の過ちを正す門番(gatekeeper)もいない。文を書く一人のネティズンが、記者であると同時に編集者であり、論説委員であると同時に発行人となる。
◆最近、インターネットが歴史の真相究明をリードする印象を与える。個人がそれぞれ文を書き込むメディアを持っていると考えてみよう。恐ろしくはないだろうか。ヨルリン・ウリ党の辛基南(シン・ギナム)議員の父親に関することも、あるネティズンの問題提起が発端になった。『月刊新東亜』がこれを確認取材して、辛議員の父親が日帝の憲兵伍長だった事実をスクープで暴いた。このことがあってから、大物政治家らの父親に関する未確認情報が、インターネットで何の統制もなく流布している。どこまでが事実で虚偽なのか、確認する術もない。
◆インターネットは私たちの暮らしに影響を与え、成長し続けるメディアである。インターネット・マスコミュニケーションは光と陰を同時に有するが、時代の流れゆえ、共生する方法を学ぶしかなさそうだ。ただ、インターネットへの書き込みにも守るべきいくつかのガイドラインがある。第一に、世の中を変えるためではなく、世の中に知らせるために文を書くということだ。第二に、インターネットに載せた文は、ダイヤモンドのように永遠性を持つため、繰り返し慎重に考えなければならない。第三に、正確かつ正直に書かなければならない。
黄鎬澤(ファン・ホテク)論説委員hthwang@donga.com






