Go to contents

[オピニオン]放送委員会遺憾

Posted July. 11, 2004 23:03,   

放送委員会が弾劾放送審議の棄却を決めてから、連日世論の批判の的になっている。議論の核心は二つだ。一つは弾劾放送が果して放送委の審議対象であったかどうかという問題。もう一つは、放送委が何のために審議できないという結論を、言論学会の検討報告が終った3ヵ月後に下したのかという点だ。

◆一番目の事案に対して、放送委は事実上2回決定を出している。1回目の決定は3月末だった。放送委が言論学会に放送の公正さに対する調査を要請したのは、弾劾放送が正当な審議対象であるという認識を前提とする。しかし、6月中旬、分析結果が出ると、放送委は全く違う決定を出した。弾劾放送全体は審議の対象でないため、番組別に審議しなければならないという内容だった。放送委はこうした姿勢変化の根拠として審議規定を取り上げたが、この説明を受け入れるとしたら、放送委員たちの職務専門性は自分の基本業務の内容さえよく分からない水準であるという結論に達することになる。どうしてこんなことになったのか。放送委が学会の報告書を見てから棄却決定を出したのは、報告書の結論が1回目の決定を覆したという疑問を持たせる。そうでなければ、総選挙と弾劾審判が終るまで、敏感な事案を扱わずに時間を稼ぐため言論学会を利用したという印象をぬぐい切れない。

◆国家委員会は専門性、多様性、透明性から生まれる道徳的権威でリーダーシップを発揮する。そうした国民の望みに応えるため、放送委は放送の公営性を支える砦としての役割を果たしてきた。委員たちは大統領と政党の推薦で構成されるが、国民が望んでいるのは政派の利益を貫くことではない。主要争点が浮上した時に、何もなかったように有耶無耶でことを済ませろというために長官・次官級待遇をしているのではない。

◆韓国には約370の国家委員会がある。大統領が直接司る委員会が62、省庁別に運営される委員会は310余りだ。こうした各委員会が民主的政治文化を定着させる上で貢献していると信じたい。しかし、放送委に続いて疑問死真相究明委員会が元北朝鮮スパイを民主化貢献者と判断して波紋が広がっている。果たして韓国の委員会は本来の機能を全うしているのだろうか。委員会を見直す委員会でも作らなければならないというのか。

李載景(イ・ジェギョン)客員論説委員(梨花女子大学教授・言論学)jklee@ewha.ac.kr