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米、突然のイラク主権移譲

Posted June. 28, 2004 22:50,   

イラクの主権移譲が当初の30日より二日早い28日、電撃的に行われた。主権移譲の日を狙った抵抗勢力の総攻勢を霧散させ、イラク暫定政府が全面に出て混乱している事態を解決するための措置と分析される。

しかし、二日間で米国、トルコ、パキスタンの外国人が5人、新たにテロ組織に拉致されて殺害の脅迫を受けるなど、抵抗勢力の攻勢がエスカレートしているため、イラクの未来は極めて不透明だ。

米英の暫定占領当局(CPA)本部のあったバグダッド中心部のグリーンゾーンで、ボール・ブレマーCPA代表は28日午前10時26分(現地時間)、主権移譲に関する法律文書をアヤド・アラウィイラク暫定政府首相に手渡した。電撃的に行なわれた同日の主権移譲式典には、暫定政府のガジ・アル・ヤワル大統領ら6人が出席して簡単に行なわれた。

ブレマー代表は、「我々はイラクの未来を確信して離れる」と述べた。

アラウィ首相は、「今日は歴史的な日」とし、「イラク国民が自分の運命を自ら統制しようとする熱望によって主権の早期移譲を要請した」と述べた。

しかし、韓国人の金鮮一(キム・ソンイル)氏を拉致し殺害した「唯一神と聖戦」が26日、トルコ人3人を拉致した後、ビデオテープを公開したことに続いて、27日にはテロ組織「ムスリムの報復運動」が米海兵隊員1人を拉致したと明らかにした。また、正体を明らかにしていないテロ組職が米軍納業者KBRのパキスタン人社員1人を拉致してビデオを公開した。これらテロ団体はいずれも米軍に拘束されたイラク人収容者が釈放されなければ人質を殺害すると脅迫した。

武将抵抗グループの攻勢も激しさを増し、27日にはバグダッド北東側検問所で対戦車ロケット攻撃があり、イラク防衛軍6人が死亡した。



異鎭 朴炯準 leej@donga.com lovesong@donga.com