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「イラクも悲しみに沈んでいる」 韓国人が伝えるイラクの表情

「イラクも悲しみに沈んでいる」 韓国人が伝えるイラクの表情

Posted June. 27, 2004 23:03,   

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▲「民間人の殺害は何としても許されない」〓6月初旬にバクダッド入りした李さんは、聖公会大学NGO大学院に在学中の学生。幼児教育に関心のある李さんは、現地でも託児施設のボランティア活動などイラクの子供たちのための活動に力を入れてきた。

手紙によると李さんは22日、故金鮮一氏の拉致が報じられてから、活動を中断し、中東地域のマスコミ報道を見守った。イラク人の友人たちもまた、金氏に関する速報に耳を傾け、無事帰還のために祈った。

李さんは、「イラクの友人が韓国のキャンドル集会などを見守りながら、『韓国の人たちがあれほど祈っているのだから、いい結果があるよ』と慰めてくれた」とし、「友人は『真のイスラム教徒なら、してはならないことを(拉致犯は)した』と悲しんだ」と伝えた。

李さんは、「イラク人たちも、何の罪もない外国人が殺害された事件に対し、精神的な衝撃を受けている」とし、「しかし、韓国政府が拉致が報道された直後に、『それでも派兵する』と発表した理由が理解できないという反応が多い」と付け加えた。

尹さんは、金氏の死が報じられた後、ファルージャ地域で民間人被害の実態を長い間調査してきたイラク人の友人がかけてきた電話の内容を紹介した。

「罪のない人を殺した。イラク人皆がすまなく思っている。」

アルジャジーラやアルアラビアなど中東地域の放送を通じ、金氏の家族が嗚咽する姿を見て、イラクの国民もまた、「他人事じゃない」と共に泣いたと伝えた。

▲「恐くて外を出歩けない」〓李さんと尹さんは手紙で、主権移譲を控えた現地の状況を詳しく伝えた。

李さんは、「イラク現地は無法地帯」だと明かした。砲弾で破壊された薬局から流出した幻覚剤が街中に広がり、幼い子供さえ焦点の定まらない目で街を歩き、姦通は死刑に処せられるイラクの女性がお金を稼ぐために売春をはじめたと伝えた。

李さんはまた、「主権移譲が近づくにつれ、武装抵抗勢力に対して感じる市民たちの恐怖は想像を絶するほど」だとし、「韓国人と同行するとイラクの友人たちも危険にさらされるかもしれないので、一旦イラクを離れることにした」と付け加えた。

尹さんは、「今、イラクはここ2ヶ月で千人以上が命を落とし、泣き叫ぶ声が止まない地」だとし、「金鮮一さんの母親のように子供を失った多くのイラクの母親たちの涙を何で拭えばいいのだろう」と反問した。



丁陽煥 鄭世鎭 ray@donga.com mint4a@donga.com