政府はイラク武装グループの提示した最終期限を超えた22日、金鮮一(キム・ソンイル)氏(34)の釈放のためにあらゆる角度から交渉を試みたが、同日午後まで金氏の生死に関する確かな情報は入手できなかった。
潘基文(バン・ギムン)外交通商部長官は、中国山東省の青島で開かれているアジア協力対話(ACD)外相会議の参加日程を一日繰り上げて同日午後帰国し、カタールの衛星テレビ局アルジャジーラに直接出演して、金氏の解放を訴えた。
これに先立ち、外交通商部(外交部)の張在竜(チャン・ジェリョン)本部大使を団長とする現地対策班は同日午前、ヨルダンのアンマンに到着し、金氏の釈放に向けた交渉活動を開始した。
盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は大統領府で、権鎮鎬(クォン・ジンホ)大統領国家安保補佐官、李鳳朝(イ・ボンジョ)国家安全保障会議(NSC)政策調整室長らと昼食をともにしながら金氏拉致事件の報告を受け、「慎重に最善をつくし、努力してほしい」と述べたと、金鍾民(キム・ジョンミン)大統領府副報道官が伝えた。しかし、金副報道官は、「金氏の生死に関する確定的な報告内容はなかったようだ」と話した。
崔英鎮(チェ・ヨンジン)外交部次官とNSC主要幹部らは前日、執務室での徹夜の勤務に続き、同日も随時対策会議を開いて解放交渉の状況をチェックした。金三勲(キム・サムフン)駐国連大使は、アナン国連事務総長から金氏解放への協力の約束を取り付けたことを明らかにした。
一方、イラクに進出した韓国警護会社NKTSのチェ・スンガプ社長は同日、「イラク人パートナーのモハメド・オベイディ氏が『武装グループの組織員2人と接触して、武装グループ側が金氏を殺さず、交渉するという話になった』と述べ、状況が進展するものと期待するというメッセージを送った」ことを明らかにした。
オベイディ氏は同日午前1時半頃、NKTS側との通話で、「今日、拉致犯たちと再び会って、釈放の条件などを交渉している。金氏は現在まで安全であると確認され、身の安全のため、正確な抑留場所は公開できない」と言ったと、チェ社長は伝えた。現在、武装グループの要求条件が何かは、正確に知らされていない。
これに対して、外交部の申鳳吉(シン・ボンギル)報道官は、「同社がそのようなこと(解放交渉)をしていることを、外交部領事局に伝えてきたことはあるが、現段階で政府レベルでこれを公式に確認することはできない」と確認を拒否した。






