北朝鮮が米国に対し、韓国を含めた3ヵ国による平和条約の締結を打診してきたが、米国はこれに応じなかったと、20日付の朝日新聞がワシントン発で報じた。
休戦協定当事者である米国と平和条約の締結だけに固執してきた北朝鮮が、条約当事者に韓国を含めるという意思を表明したのは、非公式的な提案ではあるが初めてのことだ。
北朝鮮の金桂冠(キム・ゲグァン)外務次官は先月、ニューヨークの国連代表部を通じて、このような平和条約の締結案を非公式で伝えたという。
北朝鮮の平和条約締結案は、南北と米国が署名して、中国、ロシア、日本がこれを保証する形式。
ただ北朝鮮は、平和条約締結を協議する問題は、韓国を除く米国と北朝鮮の間で話し合うべきであるとし、核の廃棄と軍縮交渉については条約締結後に開始すると主張した。
これに対して米国は、「平和条約の締結は、国交樹立が前提だ」としながら、「核問題が解決されない状況で北朝鮮との関係を正常化する選択は、ブッシュ政権下にはない」として応じなかったと、同紙は報じた。
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