Go to contents

朴セリ、ツアー優勝し「殿堂入り」確定  米LPGA

朴セリ、ツアー優勝し「殿堂入り」確定  米LPGA

Posted May. 10, 2004 22:57,   

「夢が叶いました」

試合終了後、米国のスポーツ専門チャンネルESPNの解説者パール・シンから、名誉の殿堂入りを果した感想を聞かれ、朴セリ(27、CJ)は「米国女子プロゴルフ(LPGA)名誉の殿堂に私の名前が永久に残されることになり、感無量です」と語った。朴セリの目元は潤んでいた。

98年のLPGAツアー入門から、今年で7年目。個人通算22回目の優勝だが、今回の優勝は格別なものだった。名誉の殿堂(Hall of Fame)への入会を確定づける優勝だったからだ。

朴セリは、名誉の殿堂に入会するための条件とされていた27ポイントをクリアーしたことで、LPGAツアー入門から10年目にあたる07年シーズンが終わった後、アジア人としては初めて名誉の殿堂に名を残すことになる。

10日、米バージニア州ウィリアムズバーグ、キングズミルGC(パー71)で行われた米LPGAツアー、ミケロブ・ウルトラオープン(賞金総額220万ドル)最終ラウンド。前日まで3アンダーで6位に付けていた朴セリは、6アンダー65打で追討ちをかけて、合計9アンダー275打を記録、2位タイとなったロレナ・オチョア(メキシコ)とジュリー・イングスター(米国、以上7アンダー277打)を制して、劇的な逆転優勝を果たし、シーズン初優勝を華やかに飾った。個人通算22勝のうち、10回目の逆転優勝だった。

前半の9ホールで5バーディー、1ボギーの成績で4打を減らした朴セリは、11番(パー4)ホールでもバーディーを追加し、8アンダーのスコアーでリーダーボードのトップに名前を載せた。

勝敗の分かれ道は、15番ホール(パー5)。ドライバーで打ったティーショットをフェアウェーに安着させた朴セリは、4番ウッドを手に取り、226ヤード先のグリーンをダイレクトに狙った。ところが、ボールはグリーンを通り過ぎフレンジに落ちてしまった。朴セリは、3回目のチープショットを、見事にピンまであと10センチの位置に着けて、軽くバーディーを追加した。

一方、オチョアは14番ホール(パー4)で致命的なボギーを犯して6アンダーに後退、15番ホールでバーディーを足して、10アンダーとなった朴セリとのスコアーが4打差に開き、勝敗が分かれた。昨年、3度も準優勝に留まった「悲運の新人王」オチョアは、18番ホールの試合を終えた後涙を見せ、目の前で逃してしまった優勝を惜しんだ。

LPGAツアーのうち3番目に多い33万ドルの賞金を獲得した朴セリは、アニカ・ソレンスタム(スウェーデン、54万6483ドル)と朴祉垠(パク・チウン、ナイキゴルフ、53万8725ドル)に次いで、一気に賞金ランキング第3位(47万7886ドル)に躍進した。朴セリが、7年間LPGAツアーで稼いだ賞金総額は、750万ドルにのぼる。

昨年大会のチャンピオン朴祉垠と「ゴルフの神童」ミシエル・ウィ(韓国名、ウィ・ソンミ)は、イーブンパーの成績で12位タイに付けた。

一方、朴セリと朴祉垠は、13日から88CCで開かれる韓国女子プロゴルフ協会(KLPGA)のシーズンオープン戦である「MBC—XCANVAS女子ゴルフ大会」参加のため、11日帰国する。



金相洙 ssoo@donga.com