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米FRB、近く金利引き上げを示唆

Posted May. 05, 2004 23:11,   

米連邦準備理事会(FRB)が4日、連邦基金の金利を現行どおり1%に維持すると発表した。

しかしFRBは、連邦公開市場委員会(FOMC)会議後に発表した声明で、先月の会議で明らかにした「金利の引き上げに忍耐強くなる」との文言を削除しており、近い将来金利の引き上げがあり得ることを示唆した。

その代わり「金利政策の調整は慎重な速度(at a pace that is likely to be measured)で取り除くことができる」との表現を使っている。これは、FRBが段階的かつ漸進的に利上げを準備しているという意味に解釈される。

FRBはまた「米国経済にデフレの恐れがある」との文句も削除しており、雇用の回復と生産の増加速度などに触れ、楽観的な景気判断を示した。さらに「長期的なインフレへの期待感が上手く抑えられた」として、急激な利上げ対する懸念を減らした。

予想どおりの会議結果を受けて、ニューヨークの証券市場は上昇に転じたが、利上げの時期と幅に対する議論が持ち上がり、上げ幅は小幅に留まった。

世界最大の債権ファンド・ピムコを運用しているファンドマネージャーのビル・グロース氏は「向う6〜9ヵ月毎に0.25ポイントずつ利上げが相次ぎ、基準金利は2%に引き上げられるだろう」と展望した。



洪權憙 konihong@donga.com