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民間の対北援助、97年以来最大規模の勢い

民間の対北援助、97年以来最大規模の勢い

Posted April. 26, 2004 22:32,   

「龍川の爆発事故で苦しむ北朝鮮の同胞たちに愛の手を…」

北朝鮮の平安北道龍川(ピョンアンブクド・ヨンチョン)駅で起きた爆発事故で、現場の様子が次々と伝えられるなか、市民団体と政府、企業はもとより、国民全体が北朝鮮の支援に乗り出した。

26日、ソウル中区(チュング)の大韓赤十字社に設けられた「龍川災害支援対策本部」には、一日中、支援金の受付けに関する市民からの問い合せが殺到した。

とりわけ、10万ウォン以下の金額を支援したいとする一般市民が多く、神経外科の専門医など医療関係者のほかに、社会福祉団体や企業、大学なども、必要なだけ支援したいとの意向を明らかにしている。

我が民族助け合い支援運動のファン・ジェソン幹事は「義援金に関する市民からの問い合せの電話が殺到し、仕事が麻痺するほど」として、「小学校のクラス単位で義援金を集めたり、薬品を渡したいという薬剤師や医師らも後を絶たない」と語った。

この様な民間団体の動きは、1997年に北朝鮮の食糧難を解消するため「トウモロコシ援助国民キャンペーン」を展開して以来、民間レベルの北朝鮮支援運動としては最大規模となる。

我が民族助け合い支援運動など、30の北朝鮮支援団体が集う「龍川駅爆発事故被害同胞支援運動本部」は27日、発足式を行い、義援金の募金と救援物資の支援など、国民レベルの北朝鮮支援活動に乗り出す方針だ。

運動本部は先ず27日、救援物資の引渡しを行う担当者を中国の丹東に派遣し、このルートでおよそ100億ウォン相当の医薬品と生活必需品を29日までに北朝鮮に引き渡す一方、向こう3ヵ月間、募金キャンペーンの実施とホームページを開設するなど、北朝鮮支援活動を展開することにしている。

民主労総(全国民主労働組合総連盟)など、およそ90の市民団体で構成される「我が民族の一体化運動本部」も26日午後2時、ソウル明洞(ミョンドン)聖堂で記者会見を開き「北朝鮮の龍川に希望を」という国民キャンペーンを展開する」と発表した。

これらの団体は、ソウル、釜山(ブサン)、大邱(テグ)など主要都市で街頭募金運動を展開する一方、29日、中国の丹東に代表団を派遣し、10万ドル相当の医薬品と緊急救護物資を北側に引き渡すという。

これまで、北朝鮮への支援に否定的な見方をもっていた保守団体も、今回の救護活動については反対しないとの立場を示している。

「反核反金国権守護国民協議会」のボン・テホン青年分科委員長は「人道的レベルで、当然支援できる」とし、「被災者の援助という次元での救護が必要だということで、原則的に共感する」としている。



吉鎭均 兪載東 leon@donga.com jarrett@donga.com