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[社説]憲法裁に協力すべきだ

Posted April. 22, 2004 23:11,   

国会が3月12日の弾劾訴追案を決議して以来、憲法裁判所は、通常の事件とは違って、1ヵ月と10日間集中審理をして4回の評議を行ない、今日第5回公開弁論を開く。今週だけでも評議と公開弁論を3回開く。憲法裁は、法律上6ヵ月内に弾劾審判の結論を下せばいいのだが、同事件の場合「ファースト・トラック(Fast track、迅速審理)」で裁判を進めている。大統領の地位に関する不確実性が長期間続くことは、国家の位相と安保、経済など、どの側面からも望ましくないためだ。

裁判長である尹永哲(ユン・ヨンチョル)憲法裁判所長は、「重大な事案であるため、法が定めた手続きにしたがって、迅速かつ正確に進行する」という立場を重ねて明らかにしてきた。憲法裁が、弾劾審判を速かに終わらせるためには、国会訴追委員と大統領代理人団はもとより、証人も裁判の円滑な進行に協力しなければならない。

そのような点で、第4回公開弁論の際、崔導術(チェ・ドスル、前大統領秘書官)被告が証言を拒否したことは実に残念だ。訴追委員側も、裁判所が指摘したように、検察捜査の記録で代替できる事案に対して繰り返し尋問することは、慎むのが正しい。政界は、憲法裁が公正な結論を下すように、待つ姿勢を示さなければならない。政治的意図で、憲法裁を圧迫したり、動揺させてはいけない。

第17代国会が6月に開会すれば、訴追委員である国会法司委院長がヨルリン・ウリ党所属に変わる可能性が高い。そうなれば、弾劾に反対するウリ党所属訴追委員と大統領代理人団が法廷で同じ見解を述べるおかしな形になる。このような情況に照らして、5月中に弾劾審判が終了することが望ましいと考える。そのためには、すべての当事者が、憲法裁の裁判進行に積極的に協力しなければならない。