
李承鎏(イ・スンヨブ、28、千葉ロッテマリンズ)の「師父」である三星(サムスン)の朴フンシク打撃コーチは、「ペナントレース序盤の10〜15試合がもっとも重要だ」と話した。「師父」の考えを見抜いたのだろうか。李承鎏が幸先の良いスタートを切って、順調に日本のプロ野球に適応している。
28日、日本所沢の西武ドーム球場で行われた西武ライオンズ戦。1塁手の4番打者として出場した李承鎏は、前日に続いて2回の初打席で大きな2塁打を放った。相手の左腕先発の三井浩二の119kmの変化球を狙い打ってライト・フェンスの上部に当てた。
2塁まで走った李承鎏は1死後、初芝清の2塁打の時ホームを踏んで先制得点を挙げた。李承鎏は以後、3塁ゴロ、右翼手前のフライ、遊撃手ゴロで退いてこれ以上の安打を打つことはできなかった。4打数1安打1得点。ロッテは2—2の延長戦10回裏、サヨナラ安打を打たれて2—3で逆転負けした。同日、1塁手で出場して9回裏入れ替えられた李承鎏は、「腰の右側に痛みがあるが、試合に影響するほどではない」と話した。
最大の関心を集めた27日のオープン戦では李承鎏が西武のエースである「怪物投手」松坂大輔を沈沒させた。立席まで含めて4万8000人が入場し、球場を埋め尽くしたビックゲームで2人の対決は1回で実現した。
2死1塁で打席に入った指名打者の李承鎏は、2ストライク1ボールで、4球目の外寄りのチェンジアップをうまく引っ掛け、ライト前へ運び1打点の2塁打を放った。続いて、アグバヤニのタイムリーヒットの時、ホームを踏んで日本デビュー戦初打席で安打、打点、得点を挙げる快調な滑り出しを見せた。
以後松坂に3振を二回も奪われるなど記録は4打数1安打だったが、李承鎏はチームの5—3の勝利を牽引する決勝打点を放ったことで勝利の主役になった。
一方、27日福岡ドーム球場で昨年日本シリーズチャンピオンのダイエーホークスとのオープン戦に先発登板したオリックス・ブルーウェーブの具台晟(ク・デソン、35)は、8イニング間3振を11個も奪ったが、7個の4死球に5安打で4失点して敗戦投手になった。
金相洙 ssoo@donga.com






