「李サンチョル様は朴ジョングン様を一生のパートナーとして迎え、どんな場合でもいつも愛し…」。一昨日、ソウルのあるカフェで男性同性愛者の初の公開結婚式が行なわれた。二人は1年半前、鍾路(チョンノ)の映画館で出会い、一ヵ月後から同棲に入った。お互いを「ベイビー」、「あなた」と呼びながら、李さんは同性愛者向けのオンラインサービス会社に勤め、朴さんは家で家事をしている。1泊2日間の新婚旅行後の昨日、二人は恩平(ウンピョン)区役所に結婚届を出した。区役所は「結果を書面で通知する」としている。
◆家族には式のことについて言えなかったのに、公開の結婚式を挙げた理由は何か。「愛しているから」というのが最初の理由だとすれば、二番目の理由は性的少数者の幸せのためだというのが答えだ。法的に認められ、子育てや健康保険など、結婚した夫婦が受ける恩恵を堂々と享受したいということだ。テレビドラマに描かれているように同棲を新しいファッションぐらいに考えている若者なら、結婚にそれほど重い意味が込められていたのかと驚くべきことだ。
◆大統領選挙を控えている米国では、同性結婚が国を二分する「文化戦争」の争点になっている。サンフランシスコで結婚証明書の発給を受ける同性カップルが相次ぎ、ブッシュ大統領が「結婚とは男性と女性の結合」であることを明確にするため、憲法改正を支持した。民主党の有力な大統領候補であるケリー上院議員は「ブッシュ大統領が経済や外交については言及できないため、保守層の結集を狙って同姓結婚の問題を持ち出している」と非難した。しかし、ケリー議員も同姓の「結合」でなく「結婚」に対しては賛成していない。あまりにも進歩的な立場を示していたのでは票を失いかねないからだ。
◆1948年、カリフォルニア州が初めて黒白結婚禁止法に抵抗した時、米国人の10人に9人が反対した。連邦最高裁判所が人種間の結婚を認め始めたのは、それから19年後のことだ。同姓結婚は、保守か進歩かの性向以外にも家族と宗教、社会と政府の役割など、より多くの要素が絡んでおり、解決策を見出すのは簡単でないかもしれない。ブッシュ大統領が憲法改正を支持したその日、英国では保守党が同性愛を嫌悪する古臭い党だというイメージを払拭させるため、「ゲイの首脳会談」の開催を発表した。愛も政治的な傾向の影響を受けなければならない模様だ。
金順徳(キム・スンドク)論説委員 yuri@donga.com






