公営放送KBSテレビ(韓国放送公社)の役員が最近、新入社員を対象にした特別講演で、KBSの「改革主義」番組が社会的な対立を引き起こしたと指摘した。KBSテレビの社報は10日、同特別講演の内容をまとめて伝えた。
KBSテレビの姜東淳(カン・ドンスン)監事役は同講演で「昨年、いくつかの改革番組を主導した者は、改革が時代的な使命であり正義だとの確信を持って取り組んだと思うが、感情的かつ完成度の低い内容を性急に送り出し、大衆性を確保することに失敗したほか社会の対立を引き起こす結果を招いた」と述べた。
姜監事役が言及した改革番組とは、昨年9月「宋斗律(ソン・ドゥユル、在ドイツ哲学者、現在収監中)論争」を巻き起こした『韓国社会を語る』をはじめ『人物現代史』、『メディア・フォーカス』などを指すもの。
姜監事役は、また「KBSテレビは、国民が株主であるために、何が正義かについて確信があっても、それを安易に、また露骨に表現することで対立の当事者になったりしてはならない」と述べ、「昔は保守的なチャンネルだったから、これからはもう少し進歩的な方向に放送を導いていくべきだと考えるのは、視聴者を啓蒙したいという時代錯誤的な考え方だ」と指摘した。
同氏は「KBSテレビは、英国公営放送のBBCテレビのように、誤った国家権力に対抗することを放棄してはならず、政治よりは文化的メディアになるべきで、権力指向的ではなく価値指向的にならなければならない」とし「KBSテレビが求めるべき編成の方向は、いつの時代にも、保守・進歩・中道をあまねく伝える理念的多様性を追求するものであるべきだ」と話した。
KBSテレビの監事役は、職責上では社長につぐ序列ナンバー2で、業務や会計に関する監督権限をもっていて、KBSテレビ取締役会の提案を受け、放送委員会が任命している。
金善宇 sublime@donga.com






