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チリ議会、韓・チリFTA批准案を可決

Posted January. 24, 2004 23:51,   

チリ上院が22日(現地時間)、韓国とチリとの自由貿易協定(FTA)批准同意案を急きょ処理したことによって、韓国の国家信頼度が国際社会の試験台に立たされることにになった。韓国とチリのFTA発効は韓国国会が批准するかどうかにかかっているからだ。

特にチリは、韓国国会が2月9日に韓国とチリのFTAを批准するものと信じて、特別本会議まで召集してFTA批准同意案を処理した。韓国が来月、国会本会議でFTA批准を再び引き延ばしたら、韓国の対外信頼度は致命的な打撃を受けるだろうというのが通商専門家たちの分析だ。

▲試験台にのせられた韓国の信頼性〓政府は8日、国会本会議で韓国とチリのFTA批准同意案の処理が否決された後、チリに数回釈明した。

大統領が農民と国会議員の説得に乗り出しており、国会議長が2月9日に表決処理を約束したのでFTA批准が可能だという内容だった。それに韓国国会での小競り合いに敏感に反応しないでほしいという要請も付け加えた。チリが先に批准手続きを終わらせるのが、韓国国会が批准同意案を処理するのに役に立つという内容までほのめかした。

外交通商部の金炳燮(キム・ビョンソプ)多者通商局長は「チリが政治的負担を勘案して、韓国とチリのFTA批准同意案を先に処理したのは韓国政府を信じているという意味」と説明した。

チリ上院は24日から2月末まで夏休みに入る。チリは韓国国会が2月9日にFTA批准同意案を処理すれば、チリ議会の日程のために、FTA発効が遅れるという点を配慮した。

▲韓国国会、批准以外の代案なし〓チリの批准で、韓国国会がFTA批准同意案を処理する可能性が高くなったという分析が出ている。

外交慣例に照らして、チリの批准処理は韓国国会の批准案通過に対する圧迫要因となり得るからだ。

国際信頼度の下落だけではなく、悪化した通商環境も、韓国とチリのFTA批准を延ばしている国会に負担として働くものとみられる。産業資源部によると、韓国とチリのFTA引き延ばしによる輸出競争力の低下で、対チリ貿易赤字は02年の2億9000万ドルから03年は4億9000万ドルへと増えた。チリは昨年、欧州連合(EU)とのFTAを発効させたのに続き、今年は米国とのFTAも発効させた。これによって現地市場での韓国の立場はさらに縮まっている実情だ。



李恩雨 libra@donga.com