今日、ハワイのホノルルで行われるソニーオープンゴルフ大会のスターは、断然、高校１年生になる１４歳の少女だ。ニューヨークタイムズとＬＡタイムズが彼女に関する長文の記事を掲載したほか、練習ラウンドで、大勢のギャラリーが彼女の後についてまわった。南アフリカ共和国出身のアーニー・エルスが、チャンピオンタイトルの防衛に成功するか否かより、１４歳の少女が男子のプロゴルファーたちを相手に、果たして予選通過を果たせるかというところに、ファンとメディアの関心が集まっている。
◆９０年代半ば、ＰＧＡのプロゴルファーたちは、試合が終わるとテレビの前に集まって、タイガー・ウッズという名のティーンエージャーがアマチュア大会でプレーする場面を観たものだった。プロの目にも１０代のアマチュアゴルファーの才能は驚異で、豪快なドライバーショットは、息を飲ませた。彼のもつ潜在力は、無限に思われた。その彼が、果たして何年後プロの舞台に登場して優勝杯を手にするか知るすべもなかったが、１０代の少年からは、ゴルフの皇帝の風貌をうかがわせた。その予測は的中した。
◆アマチュア時代のウッズが、米国のプロゴルファーたちから言われていたことを、今ミッシェル・ウィー（韓国名ウィ・ソンミ）が言われている。身長１８３センチ、ドライバーの飛距離３００ヤードを超えるパワーの持ち主。エルスは「彼女の今日のスウィングは、ウッズの子供時代を思わせるものだった」と語る。彼女は、学校に通っている時には、授業と友達づきあいに忙しく、ゴルフのことは頭にないという。先週、幾何、生物、日本語、社会科目の期末試験が終わり、今週はゴルフに打ち込むことができるようになった。
◆ゴルフの女帝の異名を持つアニカ・ソレンスタムは、昨年のＰＧＡ大会で男子のプロたちを相手にプレーしたものの、予選通過は果たせなかった。ソレンスタムは「ミッシェルは経験が足りない。今大会で大きな経験が積めるはず」と語った。ウッズは「ミッシェルが、小規模の大会で優勝経験を積むことが大事」と忠告した。実際、ミッシェルはビッグマッチでは、心理的に不安定なところがあった。昨年、安（アン）シヒョンが華麗な登場を果たした、済州（チェジュ）のＣＪナインブリッジクラシックで、ミッシェルは最下位の成績で、カットオフされた。ミッシェルが、ソニーオープンで、ゴルフ史上女性初のＰＧＡ本大会進出を果たせなかったとしても、失望するのはまだ早い。１４歳は、無限の可能性が広がっている歳なのだから…。
黄鎬澤（ファン・ホテク）論説委員 hthwang@donga.com
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