
KCCに81−82で負けていた試合終了3.1秒前。電子ランドのホワイトのパスを受けたウィリアムズがKCCの固い守りをくぐり抜けてゴール下シュートを放った。リムに当たって虚空に1m程度上がったボールは再び下降し、バスケットに入った。電子ランドの1点差の逆転。その瞬間、5000余りのホームファンによる歓声が上がった。
最後の攻撃に出たKCCは、チュ・スンギュンがハーフラインを超えながら必死で長距離砲を放ったが、バックボードに当たるだけ。電子ランドの兪載学(ユ・ジェハク)監督と選手らは優勝でもしたようにコートに駆けつけ、勝利の祝砲があがった。
電子ランドが11日、ホームの富川(プチョン)で行われたKCC戦でドラマのような決勝ゴールを決め、83−82で勝った。第4ラウンドに入って1敗もない7連勝。特に電子ランドは、ホームでの6連勝を含め、今季のホーム試合で15勝3敗の輝かしい勝率を誇っている。21勝13敗で単独3位を守った電子ランドは、2位のKCCを1試合差とぎりぎりまで追い上げた。
兪載学監督は「ホワイトの体調が優れず、選手らに守備に力を入れるよう注文したが、最後まで集中力を発揮してよくやってくれた。最後の攻撃は作戦タイムの時に指示したのが功を奏した」と満面に笑顔。
シーズン初めて5119人の満員御礼となった同日、電子ランドはチーム内得点1位のホワイトの体調が悪く、苦戦を強いられた。ホワイトは先週末、釜山(プサン)にアウェーに行った時、同僚たちとともに初めて銭湯に行ったが、風邪を引いてしまい、息もまともにできない状態だったのだ。
ホワイトは第1クォーターで無得点だったが、強い精神力で勝負が分かれた第4クォーターで9点をマークするなど、23得点、9リバウンド、7アシストと大活躍した。「ランボ・シューター」ムン・ギョンウンは、29得点と自分の役目を果たし、ウィリアムズも14得点、9リバウンドを記録した。
蚕室(チャムシル)では今季1試合最多の8800人の観衆が見守る前で、オリオンズが三星(サムスン)を80−59と大破した。三星の59点は今季1試合最低得点(従来61点)となった。
李元洪 金鍾錫 bluesky@donga.com kjs0123@donga.com






