
ゴルフを始めてからは新年は冬季訓練のためにいつも他国で迎えるのが常だった。
今年も変わらない。家族から遠く離れてまた一年をはじめたのは同じだ。この頃になるといつも胸の奥に願いを一つ抱いてみたりする。今年はいつにもまして踊る胸で新年を迎える。二十歳の成年に迎える「夢の舞台」米LPGAツアーへの進出。一刻も早く走って行きたい。
「フィールドのシンデレラ」安是眩(アン・シヒョン)。昨年を振り返ると今も胸がどきどきする。初出場したLPGAツアー・CJナインブリッジクラシックで優勝し、「安是眩シンドローム」と言われるほど、華やかなスポットライトを浴びた。
「本当に忙しかった。休む暇などなかったから」。インタビューや放送出演の要請が殺到し、様々な行事に呼ばれて多忙を極めた。「以前は顔もまともに洗わずトレーニング着姿で歩き回ったりしたが、最近は近くのスーパーに行くときも身なりが気になる」。
その人気ぶりを離れて安是眩は早めに今シーズンに備えた訓練に入った。これからの道がはるかに険しく、遠いということを知っているためだ。歳末の雰囲気で賑わっていた12月14日、遠征トレーニングのために中国の広東省珠海に出発し、一日10時間近く汗を流している。午前6時30分に起きて午後10時に寝るまで、18ホールラウンドとショートゲーム、パット練習に夜間のウェイトトレーニング。安是眩を中学時代から指導してきたチョン・ヘシムさんが「最近のように熱心に練習する姿は見たことがない」と驚くほどだ。
それだけ安是眩は意欲満々だ。「米国舞台に早く慣れるのが重要だ。現在250ヤード程度のドライバー飛距離を20ヤードぐらい伸ばしたい。体重も3kg増やさないと」。昨年末タイへと訓練地を移した安是眩は、今月末一時帰国した後、すぐ米国に向かい、現地適応に入る予定だ。経験を積むために今シーズンはなるべく全大会に出場する計画。
安是眩の1次目標は新人王。「昨年は国内新人王をぎりぎりで逃して悔しかった。生涯一度だけの栄光なので必ず獲得したい」。
安是眩は「シンデレラ」というニックネームがうれしくないという。努力なしに手に入れたような響きがあるからだ。「ビックリ優勝」という表現もきらいだ。「不可能だからとあきらめるな」、「努力すればいつかは可能になる」という信条を持っている。厳しい環境で始めたゴルフだったため、自分より苦境にあるひとのために小さなことでも助けたいと思う安是眩。彼女の大きな夢は、だからこそ実現しそうだ。
「夢は大きい方がいい。自分の名前を世界にとどろかせたい」。
金鍾錫 kjs0123@donga.com






