最高検察庁中央捜査部(安大熙検事長)は23日、ハンナラ党の違法大統領選挙資金授受に介入した容疑(政治資金法違反)で崔燉雄(チェ・ドンウン)議員に対して事前に逮捕状を求めた。
検察によると、崔議員は昨年の大統領選挙当時、ハンナラ党がサムスン、LG、SKなどの大企業から、数百億ウォンの違法大統領選挙資金を受け取る過程に直・間接的に関与した疑いを受けている。
一方、SK秘密資金11億ウォンを受け取った容疑で拘束起訴された前大統領総務秘書官の崔導術(チェ・ドスル)被告は、同日ソウル地裁刑事合議23部(金秉云部長判事)の審理で開かれた初公判で、「(盧武鉉大統領の故郷の友人である)ソン・ボンスル前チャンスチョン代表に5億ウォンを渡した」と供述した。
崔前秘書官はこれまで、ソン氏にSK秘密資金3億4000万ウォンをチャンスチョンの借金返済の名目で渡したとされていた。
また、「ソン氏から今年の1月末に、大統領選挙の残金の名目で5000万ウォンを受け取り、借名口座に振り込んだことがある」と語った。
さらに崔前秘書官は、「(盧大統領の高校の先輩である)李永魯(イ・ヨンロ)氏に頼まれて、SKの孫吉丞(ソン・ギルスン)会長から1億ウォンの譲渡性預金証書(CD)11枚が入った封筒を受け取り、李氏に渡しただけだ」として、「当時、封筒にCDが入っていたという事実を全く知らなかった」と主張した。
検察は、崔前秘書官に「(SK秘密資金11億ウォン以外に)昨年の大統領選挙直前に李永魯氏が(釜山地域の企業などから)集めた1億1000万ウォンを受け取らなかったか」と追及したが、崔前秘書官は「覚えていない」と述べ、容疑を否認した。検察は、崔前秘書官を29日頃追加起訴する際、1億1000万ウォン授受の容疑を含める方針であるという。
裁判所の尋問で崔前秘書官は、「00年の4・13総選から昨年の大統領選挙の前まで、総3億ウォンを李永魯氏から政治資金として受け取って使用した」とし、「このうち60%程度は領収証の処理をしなかった」と述べた。これは、崔前秘書官が李氏から受け取った政治資金のうち半分以上が違法だと認めたもので、盧大統領との関連が注目される。
jefflee@donga.com