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1〜9月の国民実質所得、98年以来のマイナス成長

1〜9月の国民実質所得、98年以来のマイナス成長

Posted December. 09, 2003 22:41,   

今年度1〜9月の間の実質国民総所得(GNI)が、通貨危機直後の1998年以後5年ぶりに初めて前年度対比マイナス成長となった。これは韓国国民の実質購買力が低下したことを意味する。また、設備投資の悪化で第3四半期(7〜9月)の国内総投資率は18ヵ月ぶりに最低水準に落ちた。

9日、韓国銀行(韓銀)が発表した「第3四半期のGNI暫定推計結果」によると、物価上昇率を除いた第3四半期中の実質GNIは109兆7586億ウォン(1995年不変価格基準)で昨年同期比0.9%増加して、第2四半期(0.3%)に続いて2期連続して上昇した。

しかし、1〜9月の累積実質GNIは昨年同期間に比べて0.2%減少した。1〜9月の累積基準で実質GNIがマイナスとなったのは1998年1〜9月の−9.8%以来のこと。国内総投資率は23.9%%で昨年同期の24.6%に比べて0.7%ポイント下落した。

▲購買力低下が設備投資に響いた〓三星(サムスン)経済研究所の金京源(キム・ギョンウォン)常務は、「第1四半期(1〜3月)にイラク戦の影響で原油価格が急騰し、原油をはじめ輸入品の価格が大幅に引き上げられたため、実質GNIが−2.1%へ大きく減少した上、交易条件の悪化が重なったのが実質GNI悪化の最も大きな理由だ」と説明した。

消費の冷え込みによって総貯蓄率が高くなっているにもかからわず、国内総投資率はむしろ下落したのも大きな問題点として指摘された。第3四半期の総貯金率は昨年同期比0.8%ポイント上昇した28%で、2期連続して小幅な上昇傾向を維持した。反面、国内総投資率23.9%で昨年の第1四半期の23.5%以後、6期ぶりに最も低い水準になった。

韓銀の朴鎮旭(パク・ジンウク)国民所得チーム次長は、「景気低迷で消費者が財布の紐をを引き締めているため、貯蓄率は高くなっているが、こうやって貯まったお金が設備投資などにつながっていないことになる」と説明した。

▲輸出競争力も低下〓輸出品と輸入品の価格動向を反映する実質貿易損失規模を見れば、今年度のGNIが下落した理由がさらに鮮明に浮かび上がってくる。

韓銀によれば、第3四半期中の交易条件変化に伴う実質貿易損失額は前期より11.8%ほど急増した24兆4064億ウォンだった。こうした損失額は以前まで損失額が最も大きかった昨年第4四半期(10〜12月)の24兆191億ウォンをはるかに上回る史上最大規模だった。

韓銀の趙成種(チョ・ソンジョン)経済統計局長は、「こうした現象は輸出企業が輸入品に比べて相対的に低い値段でモノを販売していることを示しているが、このような構造では全体の輸出額が増えれば増えるほど実質貿易損失も広がることになる」と指摘した。10月にも輸入物価は前月より3.1%上昇した反面、輸出物価は1.2%増に止まって、第4四半期の交易条件も悪化する可能性もある。

◆実質国民総所得(GNI)〓韓国国民が国内はもちろん国外から稼いだ所得の実質購買力を表す指標。実質GDPと交易条件の変化による貿易損益、海外投資証券などから得た利子や配当所得、韓国の労働者が海外で受け取った賃金などを含ませて計算する。



朴重鍱 sanjuck@donga.com