イラクの首都バグダッドの北西に位置するラマディは、米軍への大小の攻撃が毎日続く「スンニー三角地帯(スンニー派密集地域)」にある。しかし最近、ここに異例の「平和」が1週間も続いている。
駐留米軍が現地部族長と一種の「平和取引き」をしたためだ。
ウォールストリート・ジャーナルが紹介したエピソードによると、ここに駐留したフロリダ防衛軍所属1−124大隊(battalian)は、現地部族長であるセイク・ハメド・アム・アルワンの弟が、最近米軍に対する攻撃を行っているという物証を入手し、彼を逮捕した。知らせが伝わるや、部族長はミラブル大隊長に、「弟を釈放すれば攻撃しない」と提案し、ミラブル大隊長はこれを受け入れて、部族長の弟を釈放した。それ以来駐留米軍はこの一週間、一度も攻撃を受けなかった。
ミラブル大隊長は、「1910年代のアラビアのローレンス以来、何も変わったことはない。変わったことがあるとしたら、当時はラクダに乗っていたが、今は車に乗るということだけだ」と語った。いまだに部族長中心の伝統社会を守って生活するアラブ社会の特性を話したのだ。
ウォールストリート・ジャーナルは、米軍が部族長を信じて容疑者を釈放したのは、部族長の言葉がまだ「法」以上の力を持っている現地の状況を把握したからであり、他の部隊もこの部隊のような「平和取引き」を真似する雰囲気だという。
国内の中東専門家たちは、「韓国も、現地公館や現地事情に通じた情報ソースを動員して、イラク各地域の部族長など、影響力を持つ人物の情報を収集して彼らと接触し、信頼と親交を事前に深めることが急がれる」と指摘した。
韓国外国語大学イラン語科のユ・ダルスン教授は、「派兵軍人に対して、現地の言語よりはイラク文化に対する理解と教育をまずすることが重要だ」と強調した。
金正眼 credo@donga.com






