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韓国、台湾に致命的な逆転負け アジア野球選手権

韓国、台湾に致命的な逆転負け アジア野球選手権

Posted November. 05, 2003 23:15,   

台湾選手が打った打球が3塁前でバウンドし大きく跳ね上がった。人造芝なのでバウンドは並の球場より大きかった。守備位置をやや前方に構えていた3塁手のチョン・ソンフン(現代)は精一杯グローブを伸ばしたがボールには届かなかった。

延長10回裏の接戦に終わりを告げる打球だった。台湾選手たちは優勝でもしたかのようにグラウンドに飛び出し、韓国選手たちは呆然とした姿だった。「まさか」のようなことが起きてしまった。

信じ難い逆転負け。5日、日本札幌ドーム球場で行われたアテネ五輪予選を兼ねたアジア野球選手権大会で、韓国は延長10回2死満塁でサヨナラ安打を打たれて台湾に4−5で敗れた。

それで、韓国は残りの試合の中国と日本戦を必ず勝たなければならない負担を抱くようになった。最強の戦力を誇る日本は勝つには手強い相手であるために台湾戦の敗北は致命的だ。

この日の試合で、韓国は「自分の計略に自分が騙された」のだった。試合前にジュソンノ(仁荷大学監督)、千普成(チョン・ボソン、韓国野球委員会競技運営委員)台湾戦力分析チームは一様に「李鍾範(イ・ジョンボム)、金ジョングク(以上起亜)など速い足の選手たちの機動力がカギ」と指摘した。台湾の内野守備が堅固ではないという点を見抜いたからだ。

韓国は序盤からこのような台湾のアキレス腱を粘り強く攻めた。1回李鍾範の不意打ち盗塁で台湾を搖るがすことに成功したし、李承鎏(イ・スンヨプ、三星)とチャン・ソンホ(起亜)の適時打で2点を先に取って好スタートを切った。

しかし、その後、盗塁を乱発して試合の流れを自ら中断させたほか、あっけない走塁死まで重なって試合を台無しにした。3回朴ハンイ(三星)、6回朴載弘(パク・ジェホン、起亜)、7回李鍾範など、韓国は危機ごとに盗塁を失敗して追加点を取る機会を逃した。9回2死1塁で左翼線上2塁打で1打点の適時打を打った李鍾範は2塁から3塁に進塁して「横死」する場面もあった。

金在博(キム・ジェバク)監督は4−2でリードした9回ノーアウト1、2塁で、4イニング1安打無失点で好投した中継ぎ林昌龍(イム・チャンヨン、三星)を降ろし、3日遅れて代表に合流したチョ・ウンチョン(SK)に投入したが結果は2失点だった。チョ・ウンチョンは1と3分の2イニングの間4安打を許した。



金相洙 ssoo@donga.com