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ダンスは「ワウ」歌は「最悪」…猟奇的なセクシーコメディアン、金ミヨン

ダンスは「ワウ」歌は「最悪」…猟奇的なセクシーコメディアン、金ミヨン

Posted October. 30, 2003 23:34,   

セクシーな体つきとダンス、しっとりした目つき、そして聞いていられないほどの声の「不適切な」調和?

MBC「コメディーハウス」(土曜午後7時)の一つのコーナー「ライブ女王」に出演している金ミヨン(23)がまさにその主人公だ。彼女はダンス歌手顔負けのダンスの実力とどんな音痴もついていけないほどの歌の実力を同時に見せてくれている。

金ミヨンは、これまでBoAの「ナンバーワン」、李ヒョリの「10Minutes」などダンス曲をはじめ、最近、朴ヘギョンの「アンニョン」、ビックママの「ブレークアウェー」 などバラード曲へとその領域を拡大している。

金ミヨンは、歌の初盤リップシンクとダンスで観衆を圧倒させるが、中盤に入ると突然「ライブ」で歌いながら「猟奇的な歌手」に変わる。

身長167cmに体重45kg、ウェスト22インチ。か弱い体つきに似合わない腕の力こぶと腹部の王の字。セクシーな身なりで完璧なダンスを踊りながら、最悪の歌を聞かせる金ミヨンに29日午後「コメディーハウス」を録画中のソウル汝矣島(ヨイド)MBCスタジオで会った。

——何をきっかけにこのコーナーを始めたか。

「カラオケで童謡を歌っていると、誰かが『本当に真剣に歌ってるのか』と聞いてきた。『意図的にそんなふうに歌うのも難しいだろう』という言葉を聞いて決心した」

——歌が下手なふりをしているのではないか。

「その瞬間瞬間の感(feel)に忠実なだけだ。リズムに身を任せる」

——元々声がそうなのか。

「幼いころからよくガラガラした泣き声をして母親によく叱られた。それにハスキーで中低音の声に、直せない忠清道(チュンチョンド)なまり(故郷が忠鋻南道天安)まで。酒はほとんど飲まないし、タバコは全くしないのに、声はお酒とタバコに溺れた声で非常にくやしい。のど内視鏡も受けたが異常がないと言う」

——どうして人々が笑うと思うか。

「私の率直さだと思う」

金ミヨンは小学校5年生のときからリズム体操を始め、現在ソウル芸大の舞踊科を休学中である。2000年MBC舞踊団にトップで入って活動するなか、02年MBCコメディアン公開採用で合格した。彼女のコメディーは外見と声のイメージがお互いに衝突することから誘発される「ぎこちなさと不慣れさ」を笑いのコードにしている。ダンスが上手で顔もきれいだが、歌の実力はむちゃくちゃな一部の女性歌手に対するパロディーとしても解釈できる。

——どうして舞踊団をあきらめてコメディアンの道を。

「人々が私を見て笑うのがいい。おもしろい顔で笑わせるような時代は終わった」

——難しいことは。

「ダンス歌手は1曲を1年かけて練習する。しかし私は毎週1曲ずつダンスを完壁にやりこなさなければならない。毎日夜明け4時までダンスを練習する。衣装も個人的に用意する」

——本人の最大の魅力は。

「『脳がなさそうだ』という点だ」

——これからの計画は。

「ロック歌手や『ビー』のような男性歌手の歌にも挑戦する。またアルバムを出すのが夢だ」



李承宰 sjda@donga.com