「SK秘密資金」事件を捜査中の最高検察庁中央捜査部(安大煕検事長)は15日、昨年の大統領選挙後、SKから11億ウォンを受け取った疑い(特定犯罪加重処罰法上の斡旋収賄と政治資金法違反)で崔導術(チェ・ドスル)前大統領総務秘書官に対して逮捕礼状を請求した。
崔前秘書官は昨年の大統領選挙直後、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の高校先輩にあたる李氏(66)の紹介で、孫吉丞(ソン・キルスン)SKグループ会長に会い、「これからよろしく頼む」という請託とともに11億ウォンを受け取ったが、このうち3億9000万ウォンは大統領選挙当時に借りた債務の返済に充て、残りの金額のうち一部を李氏に与えた疑いが持たれている。
検察はまたハンナラ党の崔燉雄(チェ・トンウン)議員を召喚して、昨年の大統領選挙前、SKから100億ウォンを受け取ったかどうかやカネの使途について取り調べている。
検察は同日午前、崔議員のソウル龍山区二村洞(ヨンサング・イチョンドン)の自宅や江原道江陵市(カンウォンド・カンルンシ)の実家、崔前秘書官と李氏の釜山(プサン)の自宅の4ヵ所に対して押収捜索を行い、書類、預金通帳、手帳などを確保して、精密分析に取り組んだ。
検察は崔議員に対し、党選挙対策委財政委員長を務めていた昨年の大統領選挙当時、自宅などで現金100億ウォンをもらったかどうかについてと、100億ウォンの行方や使途について取り調べる一方、崔議員の運転手も任意同行の形で召喚し調べた。
しかし、崔議員は「SKからは1ウォンももらったことがなく、孫会長に会ったこともない」とし、疑いを全面的に否定した。
しかし検察は、SKグループの役職員から、「100億ウォンを崔議員に渡した」という供述を確保しており、同日は崔議員をいったん帰宅させたが、事前逮捕礼状を請求する方法を検討している。検察はまた、同資金が大統領選挙当時、ハンナラ党や崔議員の私的組織の運営資金として使われた可能性が大きいとみて、具体的な用途を確認する方針だ。
丁偉用 吉鎭均 viyonz@donga.com leon@donga.com






