盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は13日、ドイツ在住の社会学者、宋斗律(ソン・ドゥユル)氏への司法処理に触れ「厳しい法的処罰も重要だが、韓国社会の幅と余裕と包容力を全世界に見せることも意味があるものと考えている」との考えを示した。
盧大統領は同日、国会で施政演説を行い「宋氏への捜査と処罰は南北分断時代の極端な対決構図のもとで作られた法と状況の中で取りあげられているが、世の中は大きく変わりつつある」とし、このように話した。盧大統領はまた「厳しい法の執行をやめよと言うつもりはないが、今は対決と不信と憎悪の時代ではなく、民族間の和合と包容を語る時代になった」とし「処罰するにしても、この両面についての省察が同時に行われながら処罰しなければならない」と説明した。
一方、盧大統領は、崔道術(チェ・ドスル)前大統領総務秘書官がSK秘密資金事件にかかわったことについて「私の周辺人物の不正疑惑が発覚し、国民にたいし面目ないと思っている。これまで出てきた他の側近らの問題は恥じることなく対応することができたが、この問題については言うべき言葉がない」と謝罪の意を示した。
崔前秘書官と関連した盧大統領の発言は、原稿にはない内容だった。
盧大統領は、また「今回の崔前秘書官事件はあらかじめ知っていたが、インドネシアのバリ島で初めて記事を読んだとき、暗たんとした気持ちだった」とし「自ら良心に自信が持てないことと関連し、果てしない議論と報道が続けば、国政が麻ひするものと判断、任期をまっとうできない不幸があっても、国民に信任を問うことを決心した」と話した。
金正勳 jnghn@donga.com






