「不動産価格の急騰は問題だ。しかし、不動産価格が急落する『バブル崩壊』はもっと大きな問題だ」
ソウル江南(カンナム)などの不動産にバブルが出始めたという警報が鳴り、バブル崩壊に対する憂慮が高まっている。日本だけではなく、米国などでも不動産価格が急激に値上がりした後、一時的に価格が落ちて経済に大きな負担をもたらした先例が少なくないという。
国際通貨基金(IMF)も第2次世界大戦後、先進国で発生した不動産のバブル崩壊事例を分析した結果、不動産バブルの崩壊は経済に及ぼす悪影響が多大であると警鐘を鳴らしている。
▲日本の失われた10年〓日本は1991年第4四半期(10〜12月)に国内総生産(GDP)の成長率がマイナスに転じてから、昨年末まで10年以上景気低迷を脱することができなかった。このような景気低迷の最大の原因は投資市場の両軸である株式市場と不動産市場の同時下落だった。
特に、不動産市場は86年から90年まで4年余りの間、3倍以上に暴騰したあと急落し始め、最近は半分以下にまで下がった。東京中心部の商業地は最高値の30%を下回る所も出た。この間、日本全体での地価下落額は1000兆円ほどで、これは去年韓国GDP(596兆ウォン)の20倍にあたる金額だ。
不動産価格の暴落は日本金融機関の不健全につながっており、これはまた貸し出し縮小→企業の資金調逹問題の深刻化→設備投資規模の縮小→景気低迷という悪循環につながった。
▲米国、不動産金融機関の相次ぐ倒産〓米国では80年代にテキサスを中心にした南西部地域で不動産バブルの崩壊を経験した。第2次石油ショック(79年)以来続いた高油価とロナルド・レーガン政権の内需拡大政策によって、石油産業の比重が高かったテキサスを含む米国の南西部地域の経済が好況を享受した。このため、79年末の住宅価格を100とした場合、85年末の一戸建ては175、マンションは155に達するほど上昇傾向が続いた。
しかし、その後住宅価格が暴落して、マンションは88年に80以下に落ちており、一戸建ては130水準までに下った。その結果、不動産貸し出し金融を専門にした3000社余りの貯金貸し出し組合が急激に不健全な状態になり、87年には500社余りが支給不能状態に陷っており、93年までに1300社余りが倒産した。
▲IMFが鳴らす警鐘〓IMFが第2次世界大戦が終わってから今まで先進国で発生した不動産バブルの崩壊状況を分析した結果、バブルが弾ける時の値下がり幅は平均30%で、株式市場のバブル崩壊のときの平均値下がり幅の60%より小さかった。しかし、経済に及ぼす衝撃はより深刻であることが分かった。
株式市場はバブル崩壊から平均2年半で回復するのに対し、不動産は4年間の低迷期が続いた。また不動産バブルの崩壊による社会的損失もGDPの8%となり、ほとんどの場合は景気低迷につながった。不健全化した銀行資本を拡充するために公的資金投入による財政損失もおびただしかった。
スタンダード&プアーズ(S&P)銀行担当の崔栄一(チェ・ヨンイル)アナリストは「不動産価格の急激な下落は金融業はもちろん、不動産関連業種(建設業及び建設資材業、関連サービス業)の負債返済能力まで減少させて経済成長率を低下させる」とし「バブルが生じないように予防するのが最善」と話した。
黃在成 ykim@donga.com jsonhng@donga.com






