全羅北道群山市沃島面(チョルラブクト・グンサンシ・オクドミョン)の「シップイドンパド・アンプム」海域で、11世紀末から12世紀初めに製作された高麗時代の青磁数万点を積んだものと推定される船が発見されたという知らせに胸が躍る。発掘地点は12の無人島が円のように丸く集まっているところで、内側の海が母親の胸のように温かく取り囲まれていることから、こうした名前がつけられたと言う。ほぼ完全な状態の高麗青磁を満杯した船体が沈んでいるというのだから、それこそ「海底の宝船」だ。国際的なオークションで取引される高麗青磁は1点で数十億ウォンの呼び値がつけられている。
◆韓半島近隣の海域、特に西海(ソヘ)と南海(ナムヘ)は海底遺物の宝庫である。この一帯が中国、日本、東南アジア一帯を結ぶ旧国際貿易ルートである上に、水深が深く潟がよく発達しているため、難破船に積まれた遺物が長い間原型をそのまま維持できるからだ。木浦(モクポ)の国立海洋遺物展示館に申告されている海底遺物発見件数だけでも、ここ30年間で211件。このうち本格的な発掘が行われたのは9カ所。1975年から10年間引き上げ作業が続けられた全羅南道新安(チョルラナムド・シンアン)臨海では、長さ28mの昔の中国船体一部と宋・元時代の陶磁器約2万2000点、小銭28tが発見され、別途の博物館を建てるほどだった。
◆地上に先人が残した遺物を探し尽くした人類は、次第に海底遺物発掘に関心を寄せはじめている。貿易と領土拡張、戦争物資の後送過程で数多くの船が沈没したからだ。米国の海域だけでも10万隻の船が難破したものと推定されるという。宝探しの探検家が特に目を付けているのは、数多くの戦利品と金銀の宝を船いっぱい積んだと推定されるスペイン無敵艦隊とオランダの東インド会社の商船だ。記録によると、無敵艦隊の半分が海の中に消え、東インド会社がなくした船も約250隻に達する。
◆難破船の代表格はなんと言っても、1912年に処女航海の途中難破した悲運の豪華旅客船「タイタニック」だろう。この船には貴重品だけでなく、「人」と「愛」が乗っていたという点に着眼したジェームズ・キャメロン監督は、巨大な実物大のセットで、レオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットの切ない愛と別れを描いた映画「タイタニック」(1997)を撮り、莫大な富と栄誉を獲得した。国内の芸術家も「青磁の宝船」発掘から多くの素材とインスピレーションを得ることができる。およそ400年間、その実体を見つけられず胸を痛ませている李舜臣(イ・スンシン)提督の亀甲船(コブックソン)も、一日も早く南海海底のどこからか発掘され、韓民族の自尊心を世界に誇示できる日が待ち遠しい。
呉明哲(オ・ミョンチョル)論説委員 oscar@donga.com






