米国が不可侵を約束すれば、北朝鮮は核兵器開発計画を放棄するという北朝鮮の崔守憲(チェ・スホン)外務次官発言を、北朝鮮問題担当のストロング国連事務総長特使が2日明らかにした。
アナン国連事務総長の北朝鮮問題担当諮問役であるストロング特使は同日、米ニューヨークの国連本部で崔次官と30分間会談し、「崔次官は、北朝鮮政府が核兵器開発計画を放棄して、国際的に合意された査察と検証手続きを遵守する義務があるという点や、北朝鮮の第一の関心事が安保問題であることを明らかにした」と伝えた。
北朝鮮は同日、外務省スポークスマンの発表を通じて、「約8000本の使用済み核燃料棒の再処理を完了し、プルトニウムを抽出して核抑止力を強化している」と明らかにした。ストロング特使は、「北朝鮮は、米国が北朝鮮を攻撃する意思がないという約束を取り付けることができなければ、独自安保の唯一の方法は核開発だと信じている」とつけ加えた。これと関連して、崔次官は、「北朝鮮は韓半島の非核化が最善であるということは信じているが、米国の敵視政策が北朝鮮の核開発を継続させる」と話したとストロング特使は伝えた。
崔次官は、ストロング特使と会った後、記者の写真撮影には応じたものの、「ノーコメント」を通した。
「北朝鮮の使用済み核燃料棒の再処理発表が交渉力を高めるための戦略から出たと考えるか」という質問に、ストロング特使は「北朝鮮の発表は誰も歓迎することのできない内容だが、今後の交渉過程でも続けて出てくるという点を理解しなければならない」と答え、交渉用であることを間接的に認めた。
北朝鮮は以前にも核燃料棒の再処理をしたと主張していたが、再処理で得たプルトニウムを核兵器開発に使ったと主張したのは2日が初めてだ。
米国情報当局のアナリストは、北朝鮮が少なくとも1、2個の核兵器をすでに開発したと考えており、北朝鮮の主張通り8000本の使用済み核燃料棒が再処理された場合、核兵器5、6個をさらに作ることができる量のプルトニウムが生産できると判断している。
ストロング特使は、「崔次官との会談では、北朝鮮がどれほど多くの核兵器を持っているかに関しての言及はなかった。重要な点は、北朝鮮が核兵器を作ることができるという事実だ」と指摘した。
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