「変化と改革は多少飛んでいると言われても、日常的な現象から離れて四方八方を手探りする創造的な努力によって成し遂げられる」。海洋水産部の崔洛正(チェ・ナクジョン)長官が次官の時に書いた「公務員はちょっと飛んではいけまんせんか」という本に出てくる一節だ。崔長官は最近、「多少飛んでいる」という言葉を聞くために、あちこちに飛び跳ねてばかりいるようだ。盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が台風の時にミュージカルを観覧したことを擁護する発言をして謝罪し、その翌日の閣議で「大統領が危機に瀕しているのに、閣僚が身を持って防がなければならないのではないか」と話した。大統領がミュージカルを見てどんな危機を迎えたというのか、他の長官は腕を組んで事態を高み見物していたということなのか、意味がさっぱりわからない。
◆崔長官は中央公務員教育院の特別講演で、盧大統領の行動を弁解しようとしてむしろ大統領の過ちを浮き彫りにさせるケースを引用するという間違いを犯した。崔長官は「米国のクリントン前大統領は台風が近づいてくるのに、ハワイで州知事とゴルフ場に行った」と話した。しかし、これは事実誤認だ。1999年当時、クリントン大統領はニュージーランドでアジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会談を終えた後、ハリケーンが米南東部海岸に近づくとハワイの訪問日程を取り消して、ワシントンに戻ってきた。そして、連邦災害非常事態を宣告し、250万人の住民を退避させる作戦を陣頭指揮した。
◆崔長官は、「なぜ私たちは台風が来た時、大統領が『オペラ』を観賞してはいけない国で暮らさなければならないのか」と話したというが、欧米国家だったらさらに厳しい批判を浴びせられただろう。クリントン前大統領は1999年3月安保長官会議でユーゴスラビア空襲を決定した直後ゴルフをし、新聞の社説とコラムに攻撃された。韓国マスコミだけが突飛なわけではない。 盧大統領が観覧した「印塘水(インダンス)愛の唄」はオペラではなくミュージカルだ。 崔長官は「飛んでいる公務員」に関してそれなりの哲学を確立しているようだが、基本的な事実関係が間違えてしまうと、まったくの「犬糞哲学」になりうる。
◆崔長官は閣議を終えて全羅南道木浦(チョルラナムド・モクポ)に行き、海洋大学の約300人の学生の前で特別講演を行う前に「記者がいると自由に話せないから、学生たちの教育のために(教室を)出て行ってほしい」と話したと連合ニュースが報道した。政府高官である長官が大学生の前で行う公開講義に記者が聞いてはいけない理由は何なのか。崔長官がいつどこに跳ねるかわからないために不安を感じる人が増えている。飛んでいるのもいいが、飛ぶにもそれなりの適時性と方向性がなければならない。
黃鎬澤(ファン・ホテク)論説委員 hthwang@donga.com






