Go to contents

[オピニオン]林権沢監督のリーダーシップ

[オピニオン]林権沢監督のリーダーシップ

Posted September. 18, 2003 23:20,   

最近、若者の憧れの職業の一つである映画監督のリーダーシップには様々な類型があるという。特有の芸術魂と名声で現場を掌握する「カリスマ型」、知性とマナーで好感を得る「学者型」、威圧的な動きと罵声で人々を威圧する「やくざ型」、幾晩徹夜してでも自分の演出意図を貫く「完璧追求型」、ウィットとユーモアで現場を楽しくさせる「コメディアン型」、うまくいけば私のおかげ、そうでなければ製作者やマスコミのせいだとする「お前のせいだ型」に、女優に対する配慮が行き過ぎる「カサノバ型」まで。

◆リーダーシップセンターがネチズン約5000人を対象に「今の時代に信頼されるリーダー」を調査した結果、文化芸術分野で林権沢(イム・クォンテク)監督が2位におよそ1000票とう圧倒的な差をつけて、1位を獲得した。対決と反目が激しい韓国の文化芸術界で、林監督は若者と既成層、進歩と保守、作家主義と商業主義に関係なく、信頼と尊敬を受けるほぼ唯一の映画人である。中学3年中退の学歴だが、昨年カンヌ映画祭で監督賞を受賞した後、カトリック大学で名誉文学博士学位を受け、芸術院会員にもなった。何よりも栄誉あるタイトルは現在99本目の作品「下流人生」を撮影していて、同年輩では唯一の「現役監督」だということだ。

◆「林権沢リーダーシップ」の要諦は何か。映画界で彼は信義を尊重する監督として有名だ。1984年、テフン映画会社の李テウォン社長と「ビグニ」で初めて縁を結んで以来、「波羅羯諦/ハラギャティ」、「将軍の息子1,2,3」、「風の丘を越えて−西便制」、「太白山脈」、「祝祭」、「娼」、「春香伝」、「酔画仙」など10編を相次いで一つの映画会社とだけ撮影した。「林監督と一回、一緒に仕事するのが夢だ」として巨額を提示する製作者と映画会社が少なくないが、彼は動揺しない。「将軍の息子」の朴尚民(パク・サンミン)、「風の丘を越えて−西便制」の呉貞孩(オ・チョンヘ)、「太白山脈」の金甲洙(キム・カブス)、「春香伝」の趙承祐(チョ・スンウ)のように無名俳優を主に抜擢して撮ってきた。

◆読書家でもある彼は、フィルムの無駄使いを嫌う監督としても有名だ。名コンビの鄭一成(チョン・イルソン)撮影監督と事前リハーサルを十分に行ってから撮影に入り、1、2回でOKサインを出す。いつか湖南地方(韓国の南西地方)で夜遅く撮影を終えた林監督が、俳優とスタッフを率いて、明け方ソウルに到着したのを見たことがある。彼は「仕事がきつくてめんどうでも、私がこうすれば映画会社は数千万の制作費が浮く」と事もなげに話した。撮影現場では俳優、スタッフと食事や寝泊りを一緒にする。リーダーシップを発揮すべきポストにいる多くの人が、林監督のリーダーシップをベンチマーキングすることを願う。

呉明哲(オ・ミョンチョル)論説委員 oscar@donga.com