北朝鮮外務省スポークスマンは先月30日、「(6者協議によって)自主権を固守するための自衛的措置として、核抑止力を継続して強化するほかに他の選択の余地がないということを確信した」と語った。
外務省スポークスマンは、国営朝鮮中央通信との会見でこのように話し、「我々はこのような百害無益の協議にいかなる興味や期待も持てなくなった」と強調した。
さらに、「米国が核放棄先行の要求に続き、両国関係を正常化するには、ミサイル、通常兵器、人権などの問題まで協議しなければならないと主張したことは、従来の核放棄先行の主張よりも後退した厚かましい要求条件だ」と主張した。
これと関連して韓国政府の当局者は31日、「北朝鮮外務省スポークスマンの言及は、6者協議の終結発言を繰り返したものだ」とし、「北朝鮮がこのような言及をした後、中国の王毅外務次官が次回協議開催などに関する6項目の主催国要約発表文を提出した際、何の異議も唱えなかった」と話した。
尹永寛(ユン・ヨングァン)外交通商部長官は同日、KBS第1テレビに出演して「次回協議が2、3ヵ月後に開かれるのがいいが、具体的な日時は決まっていない」とし、「協議で北朝鮮と米国が一段階柔軟な立場を取ることで、次回協議で具体的方法論を持って話せば、いい結果が得られると思う」と話した。
尹長官はまた、「北朝鮮が条件を付けたが、韓半島非核化の意思を表明し、米国も北朝鮮の安保憂慮を解消しなければならないという点を認めたことは成果だ」と強調した。
しかし、「(協議に)相当な曲折が予想され、楽観視できない」として、「北朝鮮が、交渉をする一方で、核開発の継続など、さらに状況を悪化させる措置を取れば、協議参加国の信頼は落ち、自らを孤立させる困難な状況に陥るだろう」とつけ加えた。
尹長官は、6者協議の対策を話し合うために2日から7日まで米国を訪問し、パウエル米国務長官と韓米外相会談を開くほか、ライス大統領補佐官を始めとする政府や議員らと韓米協力案を話し合う予定だ。
金影植 金昇鍊 spear@donga.com srkim@donga.com






