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「核問題解決は北朝鮮政権交代で」元CIA長官が会見

「核問題解決は北朝鮮政権交代で」元CIA長官が会見

Posted August. 25, 2003 21:33,   

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ジェイムズ・ウルジー元米中央情報局(CIA)長官は25日、「北朝鮮の核問題解決には、中国が影響力を行使して北朝鮮の政権を交代させなければならない」とし、「しかし、中国による北朝鮮政権交代は容易なことではなく、その場合、北朝鮮に対する攻撃も避けられない」と主張した。

94年の北朝鮮核危機当時にCIA長官を務め、第36回太平洋経済協議体(PBEC)総会に出席するためにソウルを訪れたウルシー元長官は、新羅(シンラ)ホテルでの記者会見でこのような強硬論を説いた。以下ウルシー元長官との一問一答。

—北朝鮮の政権交代を強く主張する理由は何か。

「北朝鮮を信頼することができない。金正日(キム・ジョンイル)体制では、北朝鮮が外交文書に署名しても、破棄する恐れがある。また、北朝鮮がこれまでミサイルや麻薬を外国に売ってきたように、テロ集団にプルトニウムを売らないとも限らない。核兵器の生産に必要なプルトニウムは、グレープフルーツほどの大きさで重さは10kg、濃縮ウランは、フットボールほどの大きさで重さは20kg程度に過ぎず、容易に外部に流出することができる」。

—あなたが最近、ウォールストリート・ジャーナル紙(WSJ)に「北朝鮮への攻撃は可能だ」とした寄稿に、韓国政府が同意すると思うか。断った場合、米国の選択はどうなるか。

(即答は避け)「北朝鮮の核開発を阻止する道は、中国が影響力を行使して北朝鮮政権を交代させる道だけだ。韓国と米国が武力使用を望まないならなおさらだ」。

—中国が(北朝鮮核問題解決に)乗り出すだけの理由があるか。

「北朝鮮の核武装の最大被害者は中国だ。北朝鮮が核武装した場合、日本、韓国、台湾が座視してはいない。中国が(北朝鮮の)政権交代に乗り出さなければ、北東アジアの指導国の役割を回避するも同然だ」。

—CIA長官時に対北朝鮮政権交代計画を立てたが、現ブッシュ政権から政権交代計画を聞いたことがあるか。

「そのような計画を立てたことはない。また、現政権関係者とはいかなる情報も共有していない」。

—北朝鮮政権が変われば、誰がその地位を占めるのか。

「韓国、中国、米国、ロシア、日本は対話を通じて北朝鮮の政権交代の必要性に共感し、費用負担や移行管理の役割を分担しなければならない。この過程で、韓国の経済的被害を最小限に抑えなければならない。韓国は、東西ドイツ統一の際、西ドイツが受けた経済的被害よりもはるかに大きな負担を負うことになる。米国は、財政支援をしなければならない」。

—米マスコミが米情報当局の言葉を使って、強硬ムードを主導しているという一部指摘がある。ニューヨーク・タイムズ紙は最近、プルトニウムが再処理される際に検出されるクリプトン85を北朝鮮の上空で確認したと報じた。このような報道や情報は信頼できるのか。

「信じてはならない理由はない。信じられないなら、北朝鮮が自ら核再処理を進めていると言った発言はどう考えるか。北朝鮮は、核拡散禁止条約(NPT)も脱退し、核査察団員も追放した」。



金昇鍊 srkim@donga.com