
軽くてあっさりとしている。映画「危険な姻戚(The InーLaws)を「食べ物の味」に例えればこんな感じだ。笑いとアクションがメインテーマだが、ハリウッド映画らしく家族の悩みも欠かさずに味付けしている。
この作品は子供たちの結婚式を控えている父親の葛藤を描いた。CIA秘密要員のスティーブ(マイケルダグラス)と20年間水虫菌と戦ってきた足の専門医ジェリー(アルバート・ブルックス)は、子供たちがまもなく結婚する予定だが、お互い嫌っている。スティーブはジェリーをつまらないことばかり詮索するおしゃべりなやつと、ジェリーはスティーブを大事な家族とは疎遠に暮らす無責任な父親と思っている。
いつの間にか子供たちの結婚式が迫ってくる。ジェリーは一人娘への格別な愛情で直接結婚式を準備する。しかし、コピー機の営業マンだと自分の身分を隠しているスティーブは、核潜水艦闇取引の陰謀を阻止するために走り回る。ジェリーは任務遂行中のスティーブが美貌の女性とトイレで妙な対話を交わしていることや、見知らぬ男たちを乱暴に叩き伏せる場面を目撃すると、とうとう婚約破棄を宣言するようになる。
映画の魅力は全然似ていないイメージの2人の男にある。ジェリー役のアルバート・ブルックス。観客は顔は不慣れだが声はすぐ思い出すことができるだろう。アニメーション、「ニモを探して」のニモのお父さん「マリン」だ。米国コメディーアートフェスティバルで彼に対する回顧展が開かれるほど、お笑い演技で名声を積んできた。
意外にも切り札はマイケルダグラスだ。「危険な情事」「氷の微笑」などで強烈なセクシー男を演じてきた彼を思い浮かべると、このコメディーとは不似合いに思えるかも知れない。ところが結果は成功だった。ダグラスの演技が、映画の中で自然な形で溶け込み、ブルックスの「お笑いの相棒」として少しも違和感がないからだ。
ボーナスもある。合い間合い間に、映像の雰囲気とは釣り合わないが、一味変わった雰囲気をかもし出すBGMが耳を引っ張るのだ。「KC&サンシャインバンド」の「Get Down Tonight」や、エルビス・プレスリーの「It’s Now or Never」、ポール・マッカートニーの「A Lover for You」などがそれだ。
このくらいなら、すっきりした気持ちで映画館を出れるのでは。しかし、過剰な期待は禁物。軽いだけに、すぐお腹が空いてしまう。22日封切り。12歳以上観覧可。
金甲植 gskim@donga.com






