Go to contents

光復節、保守と進歩の大規模な集会

Posted August. 15, 2003 22:47,   

光復節(カンポクチョル・独立記念日)の15日、保守と進歩陣営がソウル都心でそれぞれ「韓米協調」と「反米」をかかげながら、大規模な集会を開いた。

同日の集会で双方は、はげしく対立してソウル都心には一日中緊張感が漂ったが、警察の徹底した警備などで、懸念していた物理的な衝突は起きずにすんだ。

光復節にこのような韓国人同士の対立が生じたのは01年以来3度目のことだ。

▼保守陣営〓自由市民連帯、在郷軍人会、韓国キリスト教総連盟など、保守団体所属の5000人あまりは同日午後4時ソウル市庁前で、「建国55周年反核・反金8・15国民大会」を開き、ソウル駅まで街頭行進を行った。

同日の集会には崔秉烈(チェ・ビョンリョル)ハンナラ党代表、李哲承(イ・チョルスン)自由民主民族会議代表常任議長などが参加した。李議長は大会の挨拶で「 金大中前大統領が大韓民国の建国精神と正統性を否定し、北朝鮮の金正日総書記に追従して国をだめにしてしまった」と主張した。

また、北朝鮮を脱出した難民への救護活動を行ってきたドイツ人医師ノベルト・ポラチェンさんは「北朝鮮の住民が飢えているのは、金総書記が食料を独裁政権を維持するための手段として悪用しているためだ」と非難した。

彼らは集会の途中、金正日の銅像の模型解体式、大型人共旗(北朝鮮の国旗)および金総書記の肖像画の火刑式などを行う一方、「韓米関係のきしみをあおりたてる反逆勢力を打倒しよう」と書いた大型アドバルーンも上げた。

▼進歩陣営〓韓国大学総学生連合と統一連帯など、進歩団体所属の6200人あまり(警察の推算)は、同日正午ソウル大学路(テハクろ)マロニエ公園で「反米・反戦青年学生大行進」行事を行い、鍾路(チョンノ)2街で街頭行進した。

彼らは「反戦反核」などと書いてあるプラカードやピケなどをかかげながら「殺人米軍は撤退しろ」、「6・15共同宣言の履行で民族の統一」などの掛け声をあげた。また、市民に配布したプリントを通じ「米国の軍事練習が韓半島の戦争危機を増している」と主張した。

彼らは午後5時ごろ、鐘閣(チョンガク)駅の十字路で權永吉(クォン・ヨンギル)民主労働党代表、ナ・チャンスン統一連帯常共同任代表など、9000人あまりが出席したなか、「反戦平和8・15統一大行進」の行事を行った。

また、午後8時には 光化門(クァンファムン)東亜(トンァ)日報社屋の向かいの小公園で1万人あまりが集まり、米軍装甲車事故で亡くなったヒョスン・ミソン姉妹に対するろうそく追悼式を行った。

▼警察の対応と市民の不便〓警察は114中隊1万2000人と警察の車両、放水車などを動員して市庁前と鐘閣駅、光化門を結ぶすべての道路で尋問を行い、両陣営の接触を徹底的に遮断した。また、星条旗とブッシュ米大統領の模型など、デモ用品が集会の現場に搬入されるのを防ぎ、この過程で一部の参加者ともめごとが起きた。同日の集会で休日にもかかわらずソウル都心は夜遅くまで激しい渋滞となった。