Go to contents

「生放送か、録画か」盧大統領の放送出演をめぐり議論

「生放送か、録画か」盧大統領の放送出演をめぐり議論

Posted July. 08, 2003 22:01,   

盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領のラジオ放送を「生放送」にするか、「録画」にするかをめぐってKBSと大統領府側が意見対立を見せている。

KBSは8日、KBS1ラジオの再編説明会で、14日に初放送する新番組「こんにちは、姜智遠(カン・ジウォン)です」のコーナーに、毎週一度盧大統領が出演する放送を編成する、とした。盧大統領の放送は毎週月曜日午前7時20分から、10〜15分間編成されるが、初放送は18日に予定されている。

しかし、盧大統領が出る番組のフォーマットをめぐってKBSと大統領府側が意見対立を見せている。KBS側は、盧大統領が10分間国政懸案について説明し、5分間は進行者の姜智遠弁護士が盧大統領と討論をする「生放送」の番組を提案したが、大統領府側では大統領の忙しい日程を理由に難色を示している。

金賢美(キム・ヒョンミ)国内言論秘書官は「盧大統領のラジオ放送は事前に録音するとともに、対談ではなく純粋な演説形式にする。KBS1ラジオだけでなく、MBCやSBSなど他社にも提供する計画だ」と語っている。MBCとSBSは、KBSラジオが生放送で盧大統領の演説と討論を編成することに対して「情報独占」とし、反発しているという。

これに対して、KBSラジオ本部の関係者は「盧泰愚大統領時代のKBSラジオ放送(10分)と現在米大統領の放送はすべて大統領の一方的な演説のパターンになっているため、関心を引くことができなかった。大統領の放送をKBS、MBC、SBSなどすべての放送局に提供したら、大統領府の一方的『報道資料』に過ぎなくなる」としている。

KBSと大統領府側は「大統領のラジオ放送」の形式に対して、1〜2週間ほど最終交渉をした後、編成を決める予定だ。

KBSは、野党代表にも大統領のラジオ放送出演に対して「機会の平等」の原則から、反論権を保障するとしている。

一方、KBS1ラジオは「廃止論争」が起きた国軍放送、農漁民放送、障害者放送に関してはフォーマットを変え、時間を大幅に減らして存続させることにした。国軍放送は「慰問列車」(日曜日午後5時5分)を引き続き編成し、国防関連のニュース番組を毎日10分ずつ放送することにした。

農漁民向けの番組は毎日朝5時5分から「ニュースワイド1部」に農漁民ニュースを放送し、障害者向けのニュースも毎日午後5時台に10分間放送する予定だ。



田承勳 raphy@donga.com